自動車には、複数の盗難対策をしましょう!
◼️この記事のポイント
⚫︎自動車の盗難が増加しています。
⚫︎盗難対策をしておくことで、窃盗に手間がかかり他にターゲットをうつす効果があります。また、追跡対策を併用することで、未然防止と事後対応が可能です。
⚫︎キーレスの電波を悪用するリレーアタックはどこでも被害に遭います。リレーアタック対策がされている電波遮断ポーチにカギ入れて、実際に電波を遮断できることを確認して利用するようにしましょう。
⚫︎それでも盗難にあった場合は追跡しましょう。AppleでAirtagという、近くのiPhoneを中継してAirtagの位置情報がわかる忘れ物タグがあります。自動車のトランクやエンジンルームなど、室内以外の場所に固定して追跡に使いましょう。
⚫︎被害に遭わない基本対策は車内に荷物を置かないことです。
自動車の盗難が増加しています。
自動車の盗難は、プロの窃盗グループが関係している場合が多くあり、盗難を完全に防ぎ、ゼロリスクにすることはできません。
盗難対策をしておくことで、窃盗グループから見て盗難に手間がかかるので他にターゲットをうつす効果があります。また盗難にあっても追跡できる仕組みで対策していることで、未然防止と事後対応が可能です。
自動車の盗難は、プロの窃盗グループによる手口が多く、所有が禁止されている特殊な装置を使って、自動車に標準搭載されているの防犯装置を無効化して、自動車を起動させ時間をあまりかけずに奪っていきます。
これはあくまで特別に狙われている自動車の場合に限りますが、窃盗グループに狙われている自動車は、ハンドルロックやタイヤロックをしていたところで、窃盗グループが下見に来て、ロックを外す工具を用意してくるので、あまり効果がありません。
だからといって、すべての自動車が最先端の窃盗手段に合うわけではありません。
希少な自動車を所有している方は、自己防衛をしっかりとしてください。
キーレスの電波を悪用するリレーアタックは、どこでも被害に遭います
多くの自動車のカギは、国土交通省認定の電子IDキー(イモビライザー)に変わっています。微弱な電波を使って、自動車が見通せる範囲で動作させることが可能です。
この自動車のカギから発信される微弱な電波は、常に発信しており、窃盗グループは特殊な手口でその電波を受信して、さらに再現して悪用することでロックを解除して窃盗におよびます。この窃盗手段をリレーアタックとよびます。
例えば戸建の自宅に自動車のカギを置いている場合は、電波を再現されやすいためカギを電波を遮断する箱などに入れて、電波を遮断することが対策であることを、しっかり理解しておく必要があります。
このリレーアタックは、ショッピングモール内などで駐車した場合であっても、窃盗グループが背後に付いて電波を受信して再現しようとします。
リレーアタック対策がされている電波遮断ポーチにカギ入れて、実際に電波を遮断できることを確認して利用するようにしましょう。
これだけでも盗難対策してる自動車であることが窃盗グループに伝わり、かなり盗難リスクが軽減されます。
それでも盗難にあった場合は追跡しましょう
AppleでAirtagという、近くのiPhoneを中継してAirtagの位置情報がわかる忘れ物タグがあります。
自動車のトランクやエンジンルームなど、室内以外の場所に固定して追跡に使いましょう。
広い駐車場に駐車した場合でも、自車位置がiPhoneでわかるのでとても便利です。
また、自転車やバイクなどにも使えますので、付けていることが簡単に分かりにくい場所に固定しておくと良いでしょう。
自動車が盗難され、Airtagで追跡できたけど外から見えないコンテナ内や建物内に保管されている場合は、必ず警察に通報して、警察から裁判所に施設内侵入やコンテナのカギを強制的に解除してもらうようにしましょう。※民間人が直接対応してはいけません。
このように複合対策で、盗難リスクを軽減することが可能です。「窃盗のプロに狙われたら終わり」と何もせずにあきらめるの方は、自動車の所有をあきらめていただくことも選択肢になります。
いかに盗難リスクを軽減するかが、平穏な日常を継続する取り組みであることを理解しておきましょう。
被害に遭わない基本対策は車内に荷物を置かない
自動車の車内に荷物を載せたまま、駐車して自動車を離れた場合は、外部から荷物があることが見えるので車上あらしのリスクが高くなります。
車を離れる場合は、必ず荷物は空っぽにしましょう。
まとめ
自動車の盗難対策は、防犯に心がけて対策を講じておくことで、被害を遭う確率を少なくできます。
ほんの少しの油断が盗難に遭うケースもありますので、油断せず常に防犯対策をおこたらないようにしましょう。
- 作成:2023年8月28日
- 文:能登健
- 画像:ぱくたそ