新紙幣への変更に便乗した詐欺に注意!

292
※2024年7月3日から流通する紙幣のデザイン

■この記事のポイント
⚫︎我が国では20年ぶりに1万円札、5千円札、1円札のデザインが変わります。
紙幣デザインの変更は、最新の偽造防止技術などを採用する目的で定期的(おおよそ20年ごと)に変更されています。
⚫︎一般に出回っている紙幣は、発行後3年以内に銀行を通じて、日本銀行にて紙幣は処分され新紙幣に交換されています。
タンス預金をしているなどの金融機関へ預けている以外の保管は別ですが、3年間も一般の市場に流通していれば、見えないだけでかなりの汚れが付着しています。
あなたの財布の中の紙幣は誰が触っていて、その前は誰がどう保管していたのか…こんな気にしてしまうと、紙幣や硬貨は意外と不衛生なのです。見た目にはカビは発生しないように加工されています。
⚫︎新紙幣への変更に便乗した詐欺に注意しましょう。自宅にある現金紙幣を、あわてて新紙幣に変更する必要はありません!
もし、役所や銀行、百貨店、警察をかたった電話で、銀行に行くように指示されて銀行のATMから新紙幣を引き出していくらかもっておくように指示され、ATMの前でも携帯電話で指示を受けるのは、間違いなく特殊詐欺です。新紙幣を引き出すどころか、特殊詐欺グループの銀行口座に送金するように言葉巧みに指示されます。
送金した後は、お金は戻ってきません。
新紙幣の詐欺に限らず、ATMを使った特殊詐欺は、自宅から携帯電話を切らずにATMまで誘導されるという、決して電話を切って被害者を冷静にさせる瞬間を与えないのです。
⚫︎自分だけは大丈夫と過信するのは危険です!
自分は大丈夫と思っていても、特殊詐欺グループは騙しのプロです。
他人は騙されるけど、私だけは大丈夫と根拠のない自信と思い込みで、地域の悪質商法被害の未然防止のミニ講座を受けないでいると、情報すら入ってきません。つまり自分自身が騙されていたことに気がつかないのです。
また、大丈夫と自信があった反動で、被害にあったあとに誰にも相談できず孤立して、精神的に辛くなります。
「同じような話は昔聞いているので大丈夫」と思うのは、情報が最新のものに更新されないので、新たな詐欺手法には対応できません。過信は禁物です。
⚫︎被害を未然防止するために、自治体のミニ講座を受講しましょう。
日本国内では、どこの自治体でも消費者行政がミニ講座を開催しています。最新の情報を実際に聴いてみたいと思ったら、町会長や老人会、社会福祉協議会、自治体の消費者相談窓口に相談すれば、無料で受講できます。
知っておけば近所の方との世間話で、こんな詐欺が流行ってるなどの情報共有が可能です。また被害にあった時には消費者相談窓口に相談もしやすくなります。

新紙幣について

 我が国では20年ぶりに1万円札、5千円札、1円札のデザインが変わります。

 紙幣デザインの変更は、数字の大型化などわかりやすい紙幣、偽造防止の強化などの目的で定期的(おおよそ20年ごと)に変更されています。

紙幣種現行紙幣新紙幣
1万円札肖像:福沢 諭吉
図柄:鳳凰堂(平等院)
肖像:渋沢 栄一
図柄:東京駅(丸之内駅舎)
5千円札肖像:樋口 一葉
図柄:「燕子花図」尾形光琳
肖像:津田 梅子
図柄:フジ(藤)
2千円札表の図柄:守礼門
裏の図柄「源氏物語絵巻」「紫式部日記絵巻」
今回の変更なし
千円札肖像:野口 英世
図柄:富士山と桜
肖像:北里 柴三郎
図柄:富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(葛飾北斎)
出典元:日本銀行

紙幣について

 一般に流通している紙幣は、発行後3年以内に銀行を通じて日本銀行で処分されて、新紙幣に交換されています。

 タンス預金をしているなどの金融機関へ預けている以外の保管は別ですが、3年間も一般の市場に流通していれば、見えないだけでかなりの汚れが付着しています。

 あなたの財布の中の紙幣は誰が触っていて、その前は誰がどう保管していたのか…こんな気にしてしまうと、紙幣や硬貨は意外と不衛生なのです。
 見た目にはカビは発生しないように加工されています。

新紙幣への変更に便乗した詐欺に注意!

自宅にある現金紙幣を、あわてて新紙幣に変更する必要はありません!

 もし、役所や銀行、百貨店、警察をかたった電話で、銀行に行くように指示されて銀行のATMから新紙幣を引き出していくらかもっておくように指示され、ATMの前でも携帯電話で指示を受けるのは、間違いなく特殊詐欺です。

 新紙幣を引き出すどころか、特殊詐欺グループの銀行口座に送金するように言葉巧みに指示されます。

送金した後は、お金は戻ってきません。

 新紙幣の詐欺に限らず、ATMを使った特殊詐欺は、自宅から携帯電話を切らずにATMまで誘導されるという、決して電話を切るタイミングがなく被害者を冷静にさせる瞬間を与えないのです

自分だけは大丈夫と過信するのは危険!

自分は大丈夫と思っていても、特殊詐欺グループは騙しのプロです。

 他人は騙されるけど、私だけは大丈夫と根拠のない自信と思い込みで、地域の悪質商法被害の未然防止のミニ講座を受けないでいると、情報すら入ってきません。つまり自分自身が騙されていたことに気がつかないのです。

 また、大丈夫と自信があった反動で、被害にあったあとに誰にも相談できず孤立して、精神的に辛くなります。

被害を未然防止するために、自治体のミニ講座を受講しましょう!

 日本国内では、どこの自治体でも消費者行政がミニ講座を開催しています。最新の情報を実際に聴いてみたいと思ったら、町会長や老人会、社会福祉協議会、自治体の消費者相談窓口に相談すれば、無料で受講できます。

 知っておけば近所の方との世間話で、こんな詐欺が流行ってるなどの情報共有が可能です。また被害にあった時には消費者相談窓口に相談もしやすくなります。


まとめ

 新紙幣の導入に伴う詐欺に注意が必要です。
 日本では20年ぶりに紙幣のデザインが変更され、これは偽造防止技術の更新を目的としています。
 通常、紙幣は発行後3年以内に新しいものと交換されますが、自宅で保管している現金は別です。

 新紙幣への変更を理由に、役所や銀行などを装った詐欺師からの電話による指示に従ってATMからお金を引き出すよう指示されることがありますが、これは特殊詐欺の一種です。
 送金を指示された場合、そのお金は戻ってきません。

 自分は詐欺に遭わないと過信するのは危険であり、最新の詐欺手法に対応するためには、自治体が提供する消費者教育のミニ講座を受講することが重要です。
 これにより、詐欺の情報共有が可能になり、被害に遭った場合には消費者相談窓口への相談も容易になります。

参考リンク

  • 作成:2024年7月3日
  • 著者:能登 健
  • 出典元:日本銀行、国民生活センター、大阪市消費者センター
  • 画像:ぱくたそ
能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表
    消費者問題と、デジタル分野に詳しい、大阪で活躍するファイナンシャルプランナー
     
    主にスマホ料金相談事業者として、消費者に寄り添った対応で、利用プランと支払い額の最適化を実施し、余分な支払いを削減している。
    不当な契約があれば解約の上、行政の消費者相談窓口を案内している。
     
    化学プラント設備メーカー、産業用エンジンメーカーの商品開発(防災用発電設備)のプロジェクトリーダー・マネージャーなどを経て、現在に至る。

    社会課題を解決するために、問題と向き合い深掘りし、組織を横断して、時には政府に意見し、さまざまな問題に対応し、解決へ導くことをライフワークとしている。
     
    ファイナンシャルプランナー(国家資格:FP技能士)、情報処理技術者試験 初級システムアドミニストレーター(国家試験)、相続診断士(相続診断協会)、お客様対応専門員(消費者庁後援)、色彩検定2級(文部科学省後援)
    デジタル推進委員(デジタル庁)、食品ロス削減推進サポーター(消費者庁)