“簡単にはじめられる副業”などあやしい話には警戒を!情報弱者を闇バイトに引きずり込む犯罪グループの手段です!

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■この記事のポイント ※記事は、悪質な詐欺についての警告です。
⚫︎詐欺師は、簡単に稼げる副業として高額な情報商材を購入するように不安を煽ります実際には、説明通りに稼げず、サポートも悪く、さらに高額な案件を紹介されます。最終的には、借金が膨らみ、闇バイトに手を染めてしまう可能性があります
⚫︎詐欺にあった場合は、連絡先の変更が必要です。詐欺には一切接触できないように、前提となる必要な知識を理解しておくことが大切です。
⚫︎少しでもあやしいと感じたら、消費者ホットライン(全国共通188番)に相談しましょう。

 大阪市消費者センターでは、“若年者に潜む消費者トラブル”として、日常生活に潜むトラブルのきっかけを動画で短くわかりやすく紹介しています。

⚫︎出典元:大阪市消費者センター 若者の身近に潜む消費者トラブル

都合の良いうまい話には注意!

 “月30万円稼げる副業で、誰でも簡単にはじめられます”など、“簡単に稼げるノウハウ”を高額で購入して、活用すると大きく稼げると、見ず知らずの他人に親切に稼げる手段を教えるといった、冷静に考えれば詐欺だとわかる悪質な詐欺が流行っています。

 “これからはネットを使った副業でなければ稼げません”と、直接関係のない有名人を関連付けて、成功事例として紹介し、さらに“今始めなければ時代に取り残される”と、不安を煽ります

詐欺なので、実際には説明通りには稼げない

 実際に、“簡単に稼げるノウハウ”を高額で購入したところで、それだけでは大きく稼ぐことはできないどころか、誰でも知っている初歩的な内容にしか触れていなくて、約束されていたLINEでのサポートの対応が悪く、サポート期間が終了すると別の案件を紹介されます。

 この間は、副業のサポートからのアドバイスや、副業に費やしている時間が多くなるため、充実しているような錯覚になります。
 実際には儲かるまでは至ってなく、副業のサポートからは、“他の方は利益が出ている頃ですが、今回はあなたのアプローチの本気度が足りなかった。他の利益が大きい案件を教えます。”と、副業が失敗したことを遠回しに宣告されます。

 この段階で騙されたと気がつけば良いのですが、別の案件で最初の高額を支払った分を取り戻そうと意地になってしまい、犯罪グループの詐欺の手口の思う壺になります。

副業から転落に誘導される

 簡単に稼げる副業の内容は、転売や瀬取り、ネットオークションやフリマサイトで購入者が確定してから、安く販売されている通販サイトで購入するといった、赤字になるリスクを伴うものです。

 “この商品は貴重で必ず購入した価格より高く売れるだろう”と在庫を抱えたために、購入する出費が伴います。
 クレジットカードのキャッシング枠を使い購入するように、副業サポートからの説明がありますが、キャッシングの利息が高いので、素早く確実に利益を確保できなければ、確実に赤字になるのです。

 気がつけば毎月のクレジットカードの支払額が増え過ぎて本業だけでは払えなくなります。

 ここで、本当の意味で本業の時間外にダブルワーク、つまり掛け持ちで労働することになるのです。

 ダブルワーク程度で増え過ぎたクレジットカードの支払い、が期日までに支払えることがないので、精神的に追い込まれて冷静な判断略が失われ、SNSで怪しいバイトを探しはじめます。

 これが今流行りの、気がつけば闇バイトにたどり着く仕組みの1つです。

最初から犯罪グループが絡んでいます!

 最初に、“月30万円稼げる副業で、誰でも簡単にはじめられます”に申し込み、お金を支払った時から、犯罪グループに情報弱者のレッテルを貼られて、他の人物を装って別の案件でお金騙しとり、借金で首が回らなくなると、また別の人物を装って、SNSでバイトを探すように促します。

 各段階で、詐欺に気付いて関わりを断つ人が大半ですが、残念ながら闇バイトに参加するまでたどり着く方は少なからずいてます。

 この段階のある仕組みを振り返ると、1人で相談できずに追い込まれていく人物像が見えてきます。

 犯罪グループは、最初から情報弱者で、誰にも相談できない人材を探しているのです。

 各段階は、犯罪グループが用意した、闇バイトまでの一次テストや二次選考的なもので、最後まで残った人が闇バイトに手を染めてしまいます。

闇バイトに応募すると人生が詰む

 闇バイトは、強盗などの凶悪犯罪で逮捕されると人生が詰んでしまいます。
 逮捕されなければ犯罪グループに個人情報を押さえられ脅されているので、逮捕されるまでは何度も繰り返しリスクの高い実行犯として使われます。

 最初は、副業で稼ぐ少しつもりでいたはずが、いつのまにか借金が膨らみ、冷静な判断能力がなくなり、割に合わない闇バイトに手を染めてしまうのです。
 最初から闇バイトに応募する気なんてさらさらないと思いますが、犯罪グループは闇バイトに落ちてくるのをじっくりと待っています。
 落ちてくるまで、副業案件や投資案件、暗号資産案件、FX投資ソフト案件、預託商法案件などの詐欺であることを隠して持ちかけて、経済的に追い込んでいくのです。

 最初から闇バイトの犯罪グループが関わっているので、一度でも詐欺的な案件に手を出してしまうと、犯罪グループの情報弱者名簿にリストアップされ、さまざまな詐欺案件でアプローチしてきます。

 被害者の会をよそおった詐欺もありますので、注意してください。

詐欺にあったと感じたら連絡先の変更を!

 一度でも副業案件で騙された場合は、犯罪組織に電話番号やメールアドレス、LINE、SNSアカウントが知られてしまってます。

 次々と他の人物をよそおって犯罪グループから詐欺的な連絡が来ます。

 犯罪組織からの関係を断ち切るには、電話番号の変更、LINEアカウントの利用停止と作り直し、SNSアカウントの利用停止と作り直しをすることを強くお勧めします。

実際にあった事例

 私が直接取材した被害者は、身内からの紹介で情報商材案件で騙されて、さらに借金が膨らみ、最終的には弁護士に相談し、任意整理をして5年の返済計画を交渉され債務返済中です。

 その方はクレジットカードで金融事故(期日に支払いをしない信用を壊す事案)を発生させたことで、金融機関からの信用がなくなり、少なくとも数年間はクレジットカードや分割払いが利用できません。

 現金払いか、電子マネーやキャッシュ決済に現金チャージしての前払いの生活になってしまってます。

 その方は、取材当時は闇バイトまでは落ちていきませんでしたが、“1日で30万円稼げる”などの詐欺的なキャッチフレーズには未練があるので、電話番号などの連絡先を変更しておらず、チャンスがあれば稼ごうと考えています。

 その方からは、私に「この案件は大丈夫でしょうか?」などの質問が多く、残念ながらまだ奈落へ落ちていく可能性はあります。

 その方の取材当時は、本業は真面目で硬い仕事でしたが、本業の収入だけでは満足できずに、ダブルワークをしていました。
 何をしても自分が満足できないところがあり、ダブルワークの職場で不満を抱えては職を変えています。
 その方曰く、自分には落ち度がなく職場が原因と、自らの行いを省みることなく転職理由を責任転嫁し、“口を開けば悪口ばかり”と、周囲からの評判を自ら落としています。

 任意整理中の毎月の返済を、簡単に解決できる方法ばかり考えていて、他のことは配慮できなくなり、挙げ句の果ては自らの事も大切にすることよりも、簡単に返済する手段を優先して、高収入を最優先したダブルワークを選ぶことに自らを追い込んでしまいました。副業で簡単に儲かる時と同じようにして、反省からの再発防止は出来ていないのです。
 任意整理をした段階で地元を離れ、他の県に転居し、知り合いどころか顔見知りがいない事が唯一の幸いでしょう。

 その方は任意整理をされていますが、その方自身の心の中の整理はまだまだ未熟で考えが甘く、欲深いものが心の底に潜んでいます。

※この記事は、被害者を増やさない目的で本人を特定できない加工を条件に、被害者から同意を得ています。


まとめ

 悪質商法や詐欺などの反社会的な勧誘の手法や、具体的な内容や種類、はじめてしまった場合のリスクをなどを知っておき、未然予防対策するしかありません。

 “自分だけは大丈夫”は、被害者が口を揃えて「そう思っていた」となげいてます。

 詐欺などで犯罪グループに渡ったお金はほぼ返ってきません。あきらめて反省してください。

 大切なのは、詐欺には一切かからないように、前提となる必要な知識を理解しておくことです。

 少しでもあやしいと感じたら、まず消費者ホットライン(全国共通188番)に相談しましょう!
 相談したら負けと思わずに、人生が詰んで負ける事を想像して、迷わず電話で相談しましょう!
 全国からのあやしい話の相談のデータを蓄積しているので、相談や説明に応じてくれます。

 消費者行政は住民サービスなので、無料で利用できます。

参考リンク

  • 作成:令和5年6月14日
  • 文:能登健
  • 出典元:大阪市消費者センター
  • 画像:ぱくたそ
能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表
    大阪で活躍する消費者問題と、デジタル分野に詳しいファイナンシャルプランナー
     
    主にスマホ料金相談事業者として、消費者に寄り添った対応で、利用プランと支払い額の最適化を実施し、余分な支払いを削減している。
     
    化学プラント設備メーカー、産業用エンジンメーカーの商品開発(防災用発電設備)のプロジェクトリーダー・マネージャーなどを経て、現在に至る。

    社会課題を解決するために、問題と向き合い深掘りし、組織を横断して、時には政府に意見し、さまざまな問題に対応し、解決へ導くことをライフワークとしている。
     
    ファイナンシャルプランナー(国家資格:FP技能士)、情報処理技術者試験 初級システムアドミニストレーター(国家試験)、相続診断士(相続診断協会)、お客様対応専門員(消費者庁後援)、色彩検定2級(文部科学省後援)
    デジタル推進委員(デジタル庁)、食品ロス削減推進サポーター(消費者庁)