闇バイトは犯罪です! 実際は暴力団関連の犯罪グループで、少しでも関わると抜けられません!

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■この記事のポイント
⚫︎若者が簡単にお金を稼げるという甘い誘いによって、特殊詐欺や強盗などの犯罪に巻き込まれるリスクについて警告しています。
⚫︎SNSやメッセージアプリを通じて募集されるこれらの「闇バイト」は、実際には犯罪グループが組織するもので、高額報酬の約束にもかかわらず、実際には報酬は支払われず、逮捕されるリスクがあります。
⚫︎特殊詐欺の受け子や出し子、詐欺電話の架け子、強盗などの犯罪行為に関わることで、個人情報が犯罪グループに握られ、逃げることができなくなる危険性を指摘しています。
⚫︎警察はこれらの犯罪に対して積極的に取り組んでおり、被害者や関与した人々が警察に相談することで保護を受けられると述べています。
⚫︎暴力団の資金源を断つための警察庁と全国の警察と検察の取り組み、および弁護士会による暴力団組長に対する使用者責任訴訟を通じた被害額の回収について触れています。
⚫︎犯罪に巻き込まれることの重大な結果と、それを避けるための警察への相談の重要性を強調しています。

⚫︎出典元:大阪府警察本部 動画で学ぶ特殊詐欺

簡単にお金を稼げるという甘い誘いに注意

 「遊ぶお金が欲しい」という気持ちから、闇バイトに手を出すと、特殊詐欺や強盗の実行犯として警察に逮捕され、数年から数十年の貴重な時間を失うことになります。
 犯罪歴がついてしまい、将来の人生が困難になる可能性があります。

SNSやメッセージでの怪しい高額報酬のバイト募集

 SNSやLINE、ショートメッセージで簡単に稼げるという高額報酬のバイト募集は、実は犯罪グループが行っているもので、約束された報酬は実際にはありません。
 実行犯として利用され、最終的には警察に逮捕されるまで利用されることになります。

⚫︎政府広報オンライン:『闇バイト』の真実 高額報酬をうたう犯罪実行役の募集 #SNS #実行犯
※画像をクリックすると別画面で開きます。

特殊詐欺の役割分担

 闇バイトでは、特殊詐欺の現金やキャッシュカードの受け取り、違法に入手したキャッシュカードからATMでの出金など、細かく役割が分担されています。
 本人は自分がどの犯罪に関わっているのか理解できないまま、防犯カメラに記録され、逮捕されることになります。

詐欺電話の架け子

 犯罪グループ内で訓練され、高齢者に電話をかけて騙す役割を果たします。発信場所が捜査を困難にするため、地方や海外に連れて行かれ、厳しく監視されながら多くの特殊詐欺電話の犯罪に加担させられます。
 多くの犯罪に関わった結果、長期の禁固刑になることもあります。

強盗の闇バイト

 高齢者宅を狙った強盗もあります。
 あらかじめ高齢者のみの在宅であることを確認(アポ電)して、複数人で高齢者宅から金品を奪い取ることを目的に強盗をします。
 防犯カメラに記録され、犯行後に逮捕されるのが一般的です。

なぜ抜け出せなくなるのか

 闇バイトに応募すると、犯罪グループから個人情報を詳しく尋ねられます。
 応募者本人だけでなく、家族の情報や、顔写真、免許証などを送るよう指示され、個人情報を握られると、「組織から逃げられない」と脅されます。

少しでも不安に感じたら警察に相談

 個人情報を握られ、家族への仕返しを脅されても、警察に相談し、保護を求めることが重要です。
 警察は特殊詐欺や強盗に関する情報を集めており、あなたの情報提供が捜査に役立ちます。

⚫︎政府広報オンライン:そんなバイトないから!それ「バイト」ではなく犯罪です。
※画像をクリックすると別画面で開きます。

闇バイトの背後にある犯罪グループ

 闇バイトは指定暴力団の下部組織の暴力団の関連する犯罪グループが勧誘や募集、実行犯への指示などを行っており、闇バイトである実行犯は使い捨てにされます。
 犯罪グループは上部組織に上納金を支払っており、ピラミッド構造の頂点には指定暴力団の組長がいます。

警察と検察の取り組み

 SNSや求人サイト等を利用して実行犯を募集する手口により特殊詐欺等を広域的に敢行するなどの集団もみられ、治安対策上の脅威となっています。
 これらの集団は、SNSを通じるなどした緩やかな結び付きで離合集散を繰り返すなど、そのつながりが流動的であり、また、匿名性の高い通信手段等を活用しながら役割を細分化したり、特殊詐欺や強盗等の違法な資金獲得活動によって蓄えた資金を基に、更なる違法活動や風俗営業等の事業活動に進出したりするなど、その活動実態を匿名化・秘匿化する状況がみられらます。
 こうした情勢を踏まえ、警察では、準暴力団を含むこうした集団を「匿名・流動型犯罪グループ」と位置付け、実態解明を進めています

 警察は、匿名・流動型犯罪グループが特殊詐欺などで広域で活動することから、警察庁や全国都道府県警察を垣根を越えて、広域的に捜査にあたっています。
 特殊詐欺や強盗などの犯罪行為で集めた資金を、上部組織の頂点の指定暴力団へ流れることを断つために、特殊詐欺や強盗の実行犯を含む上部組織を刑事裁判で裁いています。

弁護士会の取り組み

 刑事事件で刑が確定した後、弁護士会は頂点の指定暴力団の組長に対して、使用者責任として被害額の請求を行い、反社会的勢力を経済的に弱体化させるために、これまでに8億円以上を回収しています。



まとめ

 SNSやインターネットの掲示板などにある「しっかりサポートします!簡単なお仕事」「稼げます!短時間で高額収入」などの甘い言葉に誘われて闇バイトに手を出さないでください!

 一度、応募してしまうと特殊詐欺(受け子または出し子)や強盗などの犯罪組織の使い捨ての駒にされ、やめたいと思っても逮捕されるまで利用され続けてしまいます。

 闇バイトは犯罪です!「遊ぶお金が欲しい」などの安易な気持ちで応募するのは絶対に止めましょう。

参考リンク

  1. 大阪府警察本部:【公開】犯行加担防止対策啓発動画~闇バイトに手を出さないで!!「# BAN 闇バイト」
    https://www.police.pref.osaka.lg.jp/seikatsu/tokusyusagi/video/14383.html
     
  2. 政府広報オンライン:『闇バイト』の真実 高額報酬をうたう犯罪実行役の募集 #SNS #実行犯
    https://www.gov-online.go.jp/prg/prg27114.html
     
  3. 政府広報オンライン:そんなバイトないから!それ「バイト」ではなく犯罪です。
    https://www.gov-online.go.jp/prg/prg27067.html
  4. 警察庁 匿名・流動型犯罪グループの動向と警察の取組https://www.npa.go.jp/hakusyo/r05/honbun/html/z4414000.html
  • 作成:2024年4月4日
  • 文:能登健
  • 出典元:大阪府警察本部、大阪弁護士会、政府広報オンライン、警察庁
能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表
    大阪で活躍する消費者問題と、デジタル分野に詳しいファイナンシャルプランナー
     
    主にスマホ料金相談事業者として、消費者に寄り添った対応で、利用プランと支払い額の最適化を実施し、余分な支払いを削減している。
     
    化学プラント設備メーカー、産業用エンジンメーカーの商品開発(防災用発電設備)のプロジェクトリーダー・マネージャーなどを経て、現在に至る。

    社会課題を解決するために、問題と向き合い深掘りし、組織を横断して、時には政府に意見し、さまざまな問題に対応し、解決へ導くことをライフワークとしている。
     
    ファイナンシャルプランナー(国家資格:FP技能士)、情報処理技術者試験 初級システムアドミニストレーター(国家試験)、相続診断士(相続診断協会)、お客様対応専門員(消費者庁後援)、色彩検定2級(文部科学省後援)
    デジタル推進委員(デジタル庁)、食品ロス削減推進サポーター(消費者庁)