ご用心! 災害に便乗した悪質商法
2020年7月29日
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災害後には悪質商法は増加する
大雨などの災害時には、それに便乗した悪質商法が多数発生しています。
悪質商法は災害発生地域だけが狙われるとは限りません。
災害に便乗した悪質な商法には十分注意してください。
大雨などの災害に関連したトラブル事例
- 台風の後片づけをしていたら、業者が来訪し、損害保険を使って無料で雨どい修理ができる、経年劣化で壊れたものも保険でできると言われた。
- 先日の台風で雨どいが壊れ外壁もはがれた。「火災保険で修理できる」という業者が突然来訪し、保険請求手続の代行と住宅修理を依頼したがやめたい。
- 台風で自宅の屋根瓦がずれ、見積もりのつもりで業者を呼んだら、屋根にビニールシートをかけられ高額な作業料金を提示された。仕方なく支払ったが納得できない。
工事、建築などの消費者トラブル
- 日に3~4回訪問され、屋根の吹き替え工事契約を迫られた。
- 屋根の無料点検後、このまま放置すると雨漏りすると言われ高額な契約をさせられた
- 豪雨で雨漏りし修理してもらったがさらにひどくなった。
- 作業後に当初より高い金額を請求された。
災害をきっかけ・口実にした勧誘トラブル
- 屋根の修理工事を火災保険の保険金の額で行うと言う業者が信用できない。
- アンケートに答えたら補償金?が受け取れると言われた。
消費者へのアドバイス
修理工事等の契約は慎重に契約を迫られても、その場では決めないでください。
契約後でも、クーリング・オフができる場合がありますので、必ずお近くの消費生活センターなどへ相談してください。
まとめ
修理工事業者の中には、災害で損傷を受けた住宅を、特需と言わんばかりに、多少強引な手口で、消費者が困っている弱みに付け込み、高額な修理工事を引き受けようとする悪質な業者がいます。
そのような悪質業者の被害を防ぐために、不意打ち性のある訪問勧誘での修理工事は、契約後で工事完了後であっても、クーリング・オフが可能な場合があります。
困った場合には、相談窓口を利用しましょう。
お困りの際には、一人で悩まずお近くの消費生活センターなどへご相談ください。
- 消費者ホットライン:局番なしの188(いやや)
- 警察相談専用電話:#9110(最寄りの警察本部・警察署の悪質商法担当係)
参考リンク
- 国民生活センター ご用心災害に便乗した悪質商法:
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/disaster.html
- 作成:令和2年7月29日
- 文:能登健
- 出典元:国民生活センター