家族で防ごう! 子どものネットトラブル

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 休みなどで、子どもがスマホやタブレット、パソコンを使う機会が増えています。社会経験の未熟な子どもは、ネットトラブルに巻き込まれやすい傾向にあります。

子どものネットトラブルの事例

 小学生・中学生・高校生で多くみられるトラブルにはオンラインゲーム、アダルトサイト、出会い系サイト、健康食品等の定期購入、商品が届かない・偽物が届く通販サイト、その他(個人間取引等)子どものに関するトラブルがあります。

アダルトサイト、出会い系サイト、健康食品等の定期購入、商品が届かない・偽物が届く通販サイト、個人間取引に関するトラブルは大人と同様の特徴がみられます。

  1. 子どもが無断でクレジットカードを使ってオンラインゲームで課金をしていた
  2. 子どもが誤ってアダルトサイトにアクセスし、請求された費用を支払ってしまった。
  3. 出会い系サイトで異性と知り合ったが出会えず騙された。
  4. 相談相手になれば高額収入を得られる出会い系サイトに登録したが騙された。
  5. 1回限りのつもりで商品を注文したが、定期購入が条件だった。
  6. SNSの広告を見て人気の衣類を注文したが偽物だった。
  7. フリマアプリで商品を購入したが、商品が届かない。

子どものインターネットトラブルを防ぐためのアドバイス

  1. インターネット利用にあたってのルールを話し合いましょう。
  2. 子どものインターネット利用を把握し、クレジットカード等はしっかり管理しましょう
  3. 料金や契約内容・解約条件等を確認しましょう。
  4. 不安に思った場合やトラブルになった場合は消費生活センター等(消費者ホットライン)に相談しましょう。

⚫︎消費者ホットライン:局番なしの188(いやや)
※最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

子どもへのアドバイス

  1. インターネットは家族で決きめたルールを守って使つかいましょう。
  2. クレジットカードを使うことはお金を支払うことといっしょです。クレジットカードを勝手に使ってはいけません。
  3. トラブルにあったときは、ひとりでなやまず家族に相談しましょう。

まとめ

 子どもがネットトラブルに巻き込まれる注意喚起ですが、内容は大人も巻き込まれている事例です。

 まずは大人が事例をよく理解した上で、ネットトラブルに巻き込まれないことが重要です。その上で、子どもをネットトラブルから守ることを考えることができるのです。
 大人が自分自身は関係ないからと無関心だと、トラブルに巻き込まれた子どもはさらにトラブルの先にある犯罪などに巻き込まれる恐れがあります。
 大人として、子どもの相談に応えて、説明できるようにすることが重要です。

  • 作成:令和2年8月9日
  • 文:能登健
  • 出典元:国民生活センター
  • 絵:いらすとや
能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表
    消費者問題と、デジタル分野に詳しい、大阪で活躍するファイナンシャルプランナー
     
    主にスマホ料金相談事業者として、消費者に寄り添った対応で、利用プランと支払い額の最適化を実施し、余分な支払いを削減している。
    不当な契約があれば解約の上、行政の消費者相談窓口を案内している。
     
    化学プラント設備メーカー、産業用エンジンメーカーの商品開発(防災用発電設備)のプロジェクトリーダー・マネージャーなどを経て、現在に至る。

    社会課題を解決するために、問題と向き合い深掘りし、組織を横断して、時には政府に意見し、さまざまな問題に対応し、解決へ導くことをライフワークとしている。
     
    ファイナンシャルプランナー(国家資格:FP技能士)、情報処理技術者試験 初級システムアドミニストレーター(国家試験)、相続診断士(相続診断協会)、お客様対応専門員(消費者庁後援)、色彩検定2級(文部科学省後援)
    デジタル推進委員(デジタル庁)、食品ロス削減推進サポーター(消費者庁)