【投稿の前に冷静に!】 そのSNSへの投稿が、誰かを傷つけていませんか? 情報の発信源は信頼できますか? 匿名性が強く、見えない場所からの投稿だと思って配慮に欠けていませんか?
SNSで本当なのかな?って信じ難い投稿があったので、よくわからないからシェアしたんだけど、あの話は本当のところどうなんだろう?
SNSをはじめ、ネットではさまざまな情報が飛び交ってますよね。
その情報の確実性、不確かさを判断して、自分自身や家族や周囲のくらしに活用することが大切ですね。
そんな情報の検証なんて、できないよ!
どうしたらいいの?
情報の検証、すなわち確実性の高さを判断材料として、情報の発信源が信頼できるかが一つの目安ですね。
マスメディアが発信している情報だからといっても、全てが真実かどうかわかりません。週刊誌やタブロイド紙などは、一般的にあまり信頼しない前提ですよね?
しかし、その信頼性が疑問視されるネタを拡大解釈して胡蝶して、政界ではあつかい(年金2,000万円不足問題)と情報活用のリテラシーが低く、彼らを当選させている有権者である私たちの判断力にも問題があるのです。
すごい難しくて、そして誰もがそう思っていた話題の話だけど…
年金2,000万円不足問題は、マスメディアのミスリードで取材した記者の資質が低いか、情報加工でスクープ化したかったのかわかりません。
全ての内容を確認しましたが、国会で野党議員が時間をついやして質問している内容と、資料の本当の内容はかなりズレていました。
え!そうなの?
そんな大きな話題で、国会で多くの時間を費やして質問がされていたのに…
質問した政治家が、資料を確認して理解していなかったということなの?
そうです。
マスメディアのミスリードに便乗して、確認もせずに質問をしていたようですね。彼ら政治家には多額の税金が使われており、納税者や有権者である私たちにとっては、無意味なモノでした。
資料の本来の目的である老後などの将来の資金計画である、iDeCoの加入率の向上や、NISAなどの活用で長期的な投資への注目にはなりました。
ただこの経緯を理解されている国民はほとんどいてません。
それはノッティーが普段からいろいろ調べて、知っているからでしょ、でも普通の人は調べないし、よくわからないよ。
とてもいいことに気がついているね。
私は疑問に思ったことは調べるから、知識の幅が広くなるのです。
それは誰でもができることなのに、調べないで便乗して一度でも伝えてしまうと、妥協してその後は調べないで伝えることに良心が痛まなくなりますね。
それはそうだ!
とても単純だけどだけど見て見ぬふりをしてることに気がついてしまった!
そのように発信源にたどり着いて、要約する練習をすると、情報活用がスムーズになりますよ。
先日、大学の専門分野の教授と話したときに、「情報法学」と「応用倫理学」に興味を持てば、情報の取捨選択など、情報を扱う事に戸惑わなくなり、機械学習による自動化や量子コンピュータの一般化などで、さらに時代が変化しても、「道具が変わっただけ」と変化に対応できるだろうと教えてくれたけど、これは難しすぎますね。
わからない単語がいくつもあって、伝わってこないよ!
わからないことは調べるのが基本ですね。
一生をかけても全てを理解するなんてできないから、何事にも謙虚な姿勢で調べて、責任を持って発信や伝えることが大切ですね。
そーゆーことなんだ。
たまに、「私に相談したら悪いようにはしない、なんでも便宜を図ってあげる。」って事ばかり言って偉そうな人って時々いてるけど、あんな人は全て理解してるみたいに言ってるだけで、調べるなんて作業や苦労なんてしなくて、中身がなく、上の立場から他人に絡もうとしてるだけなのね。
そこまでハッキリ言うと気の毒だけど、だいたい合ってるよ。
そんな人な中身のない上からの立場を利用して発言なんてしたら、混乱する人が出てきますよね。
それは配慮に欠けているからです。
現実の世界で起きていることは、ネットのSNSなどでも起きていて、他人を傷つけたり、混乱させる事に配慮せず投稿していることが多いのです。
それで、とても残念な事件になったりして、匿名投稿者の情報開示ができるように法改正されたよね。
そうなんです。
法改正以降は、かなりの件数の悪意のある匿名投稿の情報開示がされていて、裁判で損害賠償請求がされていますね。
しかし、マスメディアにとっては都合が悪いニュースなので、あまり報じなく、多様性への配慮に欠ける投稿は減っていません。
むしろ、コロナ禍の閉塞感からくるストレスの吐き出し先になり、他人の投稿からの悪意のある切り取り加工し投稿して、憎悪や炎上をあおる「言葉狩り」などが増加しています。
投稿する前に、少し考えて他者に配慮すること、思いやりを持つことが求められています。
そのやり場のないストレスがSNSで発散されてるのは、少し怖く感じていたよ!
でも、他人を混乱させたりするのは良くないから、シェアする時には倫理的な配慮に気をつけるようにするよ!
こんな話ができてよかったですよ。
こちらこそ、サトシくんの中で納得できたようでよかったよ。
大阪府のインターネットと人権の取り組み
大阪府は令和3年2月24日に、インターネット上の人権侵害の解消推進を目的として、大阪大学と共同研究を行い、SNSの利用頻度が高い若い世代をターゲットとして、同世代の学生によるアイデアを元にリーフレットを作成しました。
作成したリーフレットは、学校や若い世代が利用するカラオケ店などで配布しています。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/14854/00000000/leaflet.pdf
インターネットやSNSなどのトラブル
以前より手軽にインターネットが利用できることや、スマホなどの情報通信端末の普及で、多様性への配慮に欠けた、無責任なSNSへの投稿が増加しています。
①不確かな情報や、②憶測を事実と誤認して混乱を誘因する内容、③誰かを傷つけるような多様性の配慮に欠けた内容、④他人の権利を侵害する情報が含まれるまたは助長される内容などの投稿は、投稿した本人が故意や悪意がなくても、その投稿を見た他の方々が別の解釈をします。
その連鎖が炎上につながり、結果的に他人を集団で誹謗中傷することになったり(モラルに欠けた批判的な投稿がキッカケで、廃業に追い込まれた店舗など)加工や便乗の連鎖で事実と異なった情報が広まり社会を混乱させてしまうことがあります。(コロナ禍初期のトイレットペーパー不足デマ問題など)
コロナ禍で一気にインターネットの利用頻度が全世代に広がり、高い若い世代の問題だけではなく、高齢者を含めて全世代が加害者や被害者になりうる社会問題です。
SNSを凶器にしてはいけません。
その投稿、誰かを傷つけない?
あなたの投稿が、誰かを記事付けることがあります。発信する前にもう一度見直しましょう。
発信源は信頼できる?
SNSやインターネット上の情報が正しいとは限りません。発信する前に、情報の信頼性を確認しましょう。
匿名でもバレる?
匿名で投稿しても、他人の権利を侵害する情報発信に当たるとみとめられる場合には、発信者の情報が被害者に開示されることがあります。
また、情報の開示後、高額な慰謝料を請求される可能性があります。
インターネット上の人権問題について
インターネットによりコミュニケーションの輪が広がり便利になる一方で、インターネットを悪用した行為が増えており、他人への中傷や侮蔑、無責任なうわさ、特定の個人のプライバシーに関する情報の無断掲示、差別的な書込み、インターネット上でのいじめなど、人権やプライバシーの侵害につながる情報が流れるなどの問題が発生しております。
インターネットを利用するうえでの注意について
インターネットはとても手軽で便利なメディアです。しかし、いったん掲載された情報は、発信者の意図にかかわらず、急速に様々な所に流布してしまう可能性があり、完全に削除することが困難です。このため、発信者一人ひとりがモラルと人権意識を高め、自らが発信する内容に自己責任をもつ姿勢が大切です。
情報を発信する前に、下のチェックリストを確認しましょう。
□ あなたの言葉で傷つく人はいませんか?
□ 同じ言葉を相手に直接言えますか?
□ 投稿が半永久的に残っても大丈夫ですか?
□ 情報の発信源は信頼できますか?
インターネット上の人権侵害の被害に遭ったら…
インターネット上で、自分の名誉を毀損したり、プライバシーを侵害したりする情報が掲載された場合、被害に遭われた方は、プロバイダ等に対し、発信者の情報の開示を請求したり、人権侵害情報の削除を依頼することができます。
削除要請を行う際は、該当情報が掲載されている場所(URL)、掲載されている情報の内容等をできる限り詳しく説明することが大事です。
当該情報を画像として保存したり、当該ページのURLのメモを残すなどしておきましょう。
被害に遭った場合や、人権侵害と思われる情報が掲載されたサイトを見た場合は、以下の相談窓口にご相談ください。
相談窓口
大阪府人権相談窓口
大阪府では、委託により、専門の相談員による「大阪府人権相談窓口」を開設しています。
府民の皆様からの人権に関する相談を受け、その課題に応じた情報の提供や相談機関の紹介を行います。
インターネット上において人権に関するお悩みを抱えているけど、どこに相談すればよいかわからない場合などは、まずこちらにご相談ください。
- 電話番号:06-6581-8634
- メール:so-dan@jinken-osaka.jp
- ホームページ:http://www.jinken-osaka.jp/consult/window.html
総務省(違法・有害情報相談センター)
総務省が委託している、インターネット上での違法・有害情報に関する相談窓口(メール相談は24時間受付)。関係者等からの相談を受け付け、 対応に関するアドバイスや関連の情報提供等を行っています。
- 違法・有害情報相談センターのホームページ:https://ihaho.jp
法務省(人権相談受付窓口)
全国の法務局・地方法務局及びその支局で電話やメールによる相談を行っています。
- 電話相談は0570-003-110(全国共通人権相談ダイヤル)又は06-6942-9496(大阪法務局)
- メール相談は24時間受付
- 法務省人権相談受付窓口のホームページ:http://www.moj.go.jp/JINKEN/index_soudan.html
法務省の人権擁護機関以外にもインターネット上の誹謗中傷に関する相談窓口があります。
案内図を確認していただき,御自身の希望に添った相談窓口にお問い合わせください
まとめ
現実の社会で起きていた多様性への配慮に欠ける言動は、ネットなどのSNSでは不特定多数の方々に文字として残る形で伝わり、意図する解釈とは別にひとり歩きして、他人を傷つけたり、特定の方々の権利を侵害したりする場合があります。
SNSへの投稿する場合や、シェアやリツイートなどをする場合は、さまざまな事に配慮して投稿するかを検討しましょう。
単純に投稿や利用をやめるのではなく、言論の自由と人権のバランスに配慮しながら、倫理観と責任を持って投稿するようにしましょう。
- 作成:令和3年3月6日
- 文:能登健
- 出典元:大阪府、総務省、法務省
- 画像:いらすとや