【スマホの通信】 節約モードを活用しましょう!
学割だから安いと思って、子供にスマホを持たせたら、毎月のスマホの通信容量がすぐに足りなくなって、追加料金ばかり発生してるのよ。
何かいい方法はないのかなぁ?
スマホの料金プランは、高速で通信可能な通信容量に応じて、予め定額料金が決められており、通信容量を超過した場合は高速で通信ができなくなります。
最近の料金プランでは、以前のように故障したかのような遅さではありません。
速度に制限が発生して、快適な通信を求める場合は、追加料金が必要です。
以前より良くなってるのね。
それでも、子供からは「制限がかかった!」、「使えなくなった!」と言われるのよ!
子供だから以前より改善されていて、納得するなんてことはないから、どうしても泣きついてきて、仕方がなく追加料金を支払ってるわ。
子供が使う毎月の通信容量が、契約している料金プランにあっていないので、料金プランの通信容量を見直して、追加料金を支払うよりも少なくすることは可能です。
追加料金は0.5GBで550円(税込)と割高で、5GBを追加する場合は5,500円(税込)となり、無制限プランと同程度の支払いをしていることになります。
見直すのもよいですが、待受の時は節約モードに切り替えるなどの使い方の説明をして、上手にプランを理解して使いこなすことが重要です。
節約モードなんてあるの?
知らなかったわ。
全ての通信会社で使えるサービスではありません。それは各会社の都合なので、消費者がしっかり調べて選ぶしか仕方ありません。
待受で通信容量を消耗するのはもったいないと思いませんか?
そうよね!
自発的に通信容量を使うのではなく、待受で勝手に消耗するのは、もったいないわ!
あまり納得いかないわ!
大手通信サービス会社のサブブランドで、2社が同じような料金に見えますよね?
実は節約モードや余った通信容量を翌月繰越できたりする事で、利用方法での差別化しているのです。
もう一方の誇大広告が強く、詳しくない消費者は表示される価格面だけで錯誤(勘違い)している現状があります。
あ!
それね!
誰かが便利なプランに変わったって教えてくれたけど、そういうことだったのね!
私たちの家族は残念ながら。、誇大広告の会社で契約しているわ!
なんてもったいないことをしてたのでしょう!
そう、慌てないでください!
今月は既に始まってます。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)で転出するにも、4月から法改正でオンラインでは無料、店頭では最大1,000円、引き留めは一切禁止になりますから、それまで待ちましょう。
消費者は常に自分自身の支払いに責任を持ち、理解を深めて試行錯誤して支出を少なくする事で、余分な労働を減らす事が可能なのです。
そうよね!
タイミングも大切よね!
使い方の工夫を子供の頃からしておく事で、注意深くなってくれたら嬉しいわ!
普段からの使い方の工夫をする事の重要さを教えてくれてありがとう!
子供にも説明しやすいわ!
いえいえ、こちらこそ。
本来は通信サービスの事業者である代理店のスタッフが基本説明事項の法的な説明義務があるのですが、自社に都合の良い内容だけの説明になっている現状があります。
こればかりは、自立した消費者として数十万円の複数年契約であることを認識して、自分自身の生活スタイルや利用実態にあった通信サービスの契約にしなければなりません。
数十万円の契約をして、思い描いていたサービスが快適に使えなければ問題になりますよね?
そうね。
何も調べなくて性善説で多額の契約をするのは、ずいぶんとお人好しなことをしてきて、損ばかりしていて恥ずかしいわ。
令和2年10月から法改正で、通信サービスの契約とスマホ本体などの契約は完全分離されました。
消費者が所有しているスマホの通信サービスの契約変更を自由にできるようにしたわけです。
例えばiPhoneはAppleストアでメーカー希望小売価格で購入して、Appleサポートを受けることが望ましいです。
通信サービスの事業者で購入した場合は、メーカー希望小売価格より割高な場合が多く、本体のサポートはありません。それは通信サービスの会社ですから仕方がありません。
そうそう!
以前に教えてくれたから、iPhoneをAppleストアで購入したわ。
そしてデータ移行方法がわからないから、Appleサポートに問い合わせたら、丁寧に全部教えてくれて、通信サービスの事業者で購入した時よりも詳しく対応してくれたわ。
子供が使うスマートフォンを用意するのに、ほとんどの場合は新規購入が必要になりますから、本体購入からしっかりと検討していかなければなりません。
通信サービスの店舗で問い合わせても、我田引水で利益誘導が横行しており、複雑な契約で割引があると勧められることがよくあります。
通信サービスの店舗へ行く際は、以前に紹介したリーフレットを印刷して持っていってください。不当な勧誘や契約を軽減できます。
なんだかスマホって、よくわからない人を見つけて、弱点につけ込んで、なんとなく納得いかない契約を勧めてきているイメージがあるわ。
そうならないためには、消費者である私たちが主導権を握って、検討しなければならないのね。
大きな継続的な支払いになるから、それはそうね。
今までなんとなく納得していなかったけど、今後はしっかりと理解してから契約を考えないと、いくらでも支払いが増えそうって、わかったわ!
そうですね。
一人ひとり、利用方法が違いますし、継続的な支払いになりますから、年間支払額での検討や、無理な節約で利用機会が減るのもおかしな話ですから、個別に理解して契約しなければなりませんね。
とりあえず、上手に工夫して使う事を当たり前にするために、節約モードは要確認ですね。
そうね!
節約モード!
ありがとう!
きっと、子供の成長のかてになるわ!
通信料金を上手に抑えるには、消費者の理解が必要
予め決めた通信容量に応じて、基本料金が決まってきますが、少なくなるほど割高になり、条件も劣ってきます。
それをそのまま仕方がないものだと、渋々受け入れるのではなく、解決策を探る事が消費者に求められています。
利用実態は一人ひとり異なるため、店や他人に任せずに比較検討が重要
基本料金の条件は、各社で価格や通信容量は似てますが、使い切った場合の条件や、通信速度の変更可能ありなどは異なっており、実際に利用しはじめてから、快適に使えるかが大きく異なってきます。
店舗などでは、他社比較検討ができなく、店舗側などに利益が大きい消費者不在のプランの勧誘が優先
当然ですが、店舗では他社のプラン詳細の比較説明はありません。あったとすればその店舗で契約させるための都合の良い情報だけに加工されたものでしょう。
他社を勧めるお人好しな慈善事業のような店舗なんてありえません。
勧誘や契約までの説明などで、禁止行為をする悪質な事業者は少なくありません。
訪れた消費者が、なんとなくわからないに事につけ込んで、勧誘や説明など「今回限り!、あなただけ特別!、キャンペーン中で!」などと複雑な契約勧める禁止行為をしている悪質な事業者が、ある程度の割合で存在していることが現状です。
悪質な事業者に対抗するには、禁止行為を具体的な説明されているリーフレットを持参していく事が望ましいです。
禁止行為が根拠条文などと共に、具体的に記載されているリーフレットを店舗スタッフと一緒に見ると良いでしょう。禁止行為は一切できなくなります。
基本料金は複雑な条件が無しと、複雑な条件を達成した場合のみの表示価格があります。
消費者にとっては、複雑な条件が無く表示価格で契約できるものがトラブルがありません。
その一方で、複雑な条件を達成して表示価格で契約する事で、納得している消費者もおられます。
消費者は不満と不安を常に待ち、それを満足させるために消費行動を起こします。
消費者の不満が「通信サービスを快適に利用したい」という欲求だとすれば、不満を満足させる事が目的になります。契約はその手段にしか過ぎません。
ですが、複雑な条件を達成して満足感を得てしまって、錯覚される方もおられます。
これでは手段が目的になっていて、本来の目的である「通信サービスを快適に利用したい」欲求は、なんとなく満たされていない事が継続します。
本質を見抜いて本来の目的を達成する力が求められています。
節約モードとは
例えば、基本料金が3GBの通信容量だったとします。
3GBを使い切ると、速度制限が発生して、割高な追加料金を支払わなければ高速通信はできません。
その3GBを使い切るまでに、待受などの際に、通信容量を消耗しない、速度が制限される節約モードに切り替える事ができれば、3GBを使い切る時期を遅らせることが可能です。使いたい目的の時だけ節約モードを解除して、3GBを使い切る事なく月末を迎える工夫した使い方も可能です。
節約モードがあるか無いかで、大きく使い方が変わり、支払額も変わる事が容易にイメージできます。
※OCNモバイルONE、マイネオ、イオンモバイル(左から)
節約モードが利用可能な料金プランは?
現状で、節約モードが利用可能なプランは、MNO(通信回線も所有している事業者)の中では、auのサブブランドのUQモバイルの「くりこしプラン」だけになります。NTTドコモ、au、ソフトバンクのオンライン専用契約プランも含めて、UQモバイルだけが以前から節約モードを備えています。
ソフトバンクのワイモバイルが同価格帯のプランを出していますが、節約モードがなく、使い切って追加料金を必要とする契約内容になっています。
MNVO(通信サービスを借りている事業者)では、マイネオ、OCNモバイルONE、イオンモバイルなどの主要な事業者では節約モードがあり、基本料金が低価格がゆえに、工夫して使う方向けになっています。
工夫がわずらわしく、支払いが多少増えても快適に使いたい方は、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのそれぞれの無制限プランをご検討ください。追加料金を支払うより結果的に安くなる場合があります。
まとめ
子供がスマートフォンを持ち、支払額は必ず増えます。当然、家計への負担は増えます。
工夫して無駄な通信に費用がかからないように節約する方法を教えることは、子供の将来にとても重要なことにつながります。
子供は素直で、興味のあることには熱心に取り組み、興味がなければ自然と優先度を下げます。
過剰な使い方を除けば、ほとんどの場合は、使い方の説明で納得させることはできるはずです。
過剰な使い方は、依存など別の問題ですので、対策が必要になってきます。
節約モードは子供の利用だけでなく、一般に誰でも工夫すれば成果が得れるものなのです。
そのためには、子供に教える事を通して、大人のレベルアップが必要なことは、言うまでもありません。
- 作成:令和3年3月17日
- 文:能登健
- 出典元:NTTドコモ、au、UQモバイル、ソフトバンク、ワイモバイル、楽天モバイル、OCNモバイルONE、マイネオ、イオンモバイル
- 画像:いらすとや、ぱくたそ