給与の前借り感覚での、ファクタリング等の利用は危険です!

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 金銭感覚にルーズだったり、何かに依存してしまい、生活費や娯楽費の支出が難しくなり、金融機関からの(借金)借り入れも出来なくなる方が、悪失業者に狙われる事案が増加しています。

闇金から前借りするような「給与ファクタリング」の増加

 給与等の継続収入を事実上の担保として資金を提供し、手数料を要求する「給料ファクタリング」の 被害が多発しています。”融資”を持ちかけるSNS(交流サイト)で「最短5分で融資」「他店で断られた方でもOK!」等の投稿等を見て、安易に給料の前借り感覚で利用するケースが少なくありません。

 実態がよくわからない個人や業者からのファクタリングは、形式上は正式な貸金業者からの金銭の貸し借りではないため、利息制限を超えた金利換算では法外な手数料が請求されます。
 法外な請求額を支払えなくなり、ますます請求額が増大します。
 支払いに困り、相手の意のままに手持ち財産を搾り取られます。
 利用した方の個人情報は闇の業者の間で共有され、さらなる被害拡大が継続します。

一般社団法人 日本ファクタリング業協会では注意呼びかけています


まとめ

 自己管理と自制心な苦手な方や、情報弱者が狙われる案件です。経済管理は生活と直結していますので、自立した自己管理ができるようにしなければ生活は破綻します。
 浪費や過度な消費は見直して、支出を減らしてください。

★ファイナンシャル・プランナーからひとこと

 ご自身の“身の丈”に合った生活レベルをする事が大切ですが、“身の丈”に過剰な反応を示す方もおられます。
 消費生活を見直すなり、労働方法を変更するなり手段はありますが、無理は事は継続できません。
 生活が破綻する前の給与前借り等をしないように、冷静に計画を立てましょう。

参考サイト

  • 作成:令和元年12月3日14時
  • 文:能登健
  • 出典元:一般社団法人 日本ファクタリング業協会
  • 絵:いらすとや
能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表
    消費者問題と、デジタル分野に詳しい、大阪で活躍するファイナンシャルプランナー
     
    主にスマホ料金相談事業者として、消費者に寄り添った対応で、利用プランと支払い額の最適化を実施し、余分な支払いを削減している。
    不当な契約があれば解約の上、行政の消費者相談窓口を案内している。
     
    化学プラント設備メーカー、産業用エンジンメーカーの商品開発(防災用発電設備)のプロジェクトリーダー・マネージャーなどを経て、現在に至る。

    社会課題を解決するために、問題と向き合い深掘りし、組織を横断して、時には政府に意見し、さまざまな問題に対応し、解決へ導くことをライフワークとしている。
     
    ファイナンシャルプランナー(国家資格:FP技能士)、情報処理技術者試験 初級システムアドミニストレーター(国家試験)、相続診断士(相続診断協会)、お客様対応専門員(消費者庁後援)、色彩検定2級(文部科学省後援)
    デジタル推進委員(デジタル庁)、食品ロス削減推進サポーター(消費者庁)