「コンビニで〇〇カードを買って番号教えて」は全て詐欺!
■この記事のポイント ※この記事は、パソコンやスマホを使っていると突然表示される謎のメッセージについて、架空請求詐欺、ウイルス感染詐欺、当選詐欺などの正体がほとんどが詐欺であることを伝えています。
⚫︎有料動画サイトの未納料金を名目に、コンビニ決済で支払いを要求する詐欺が急増していることも報じられています。
⚫︎このような詐欺は、一度支払いに応じると繰り返し請求を要求してきます。心当たりのない請求は、詐欺の可能性が高いため注意が必要です。
⚫︎記事では、特殊詐欺の未然防止についても紹介されています。被害にあわないためには、日頃から悪質な手口の知識を得て、あわてないように備えておくことが大切です。
架空請求詐欺、ウイルス感染詐欺、当選詐欺などパソコンやスマホを使っていると突然表示される謎のメッセージの正体は、ほとんどが詐欺です。
コンビニなどギフトカードを販売している場所では、注意喚起をしていますが被害は減りません。
有料動画サイトの未納料金を名目に、コンビニ決済で支払いを要求する詐欺が急増
スマホのショートメッセージやメール宛に、実在する会社名を称して、
- 有料動画サイトの未納料金があります。
- 連絡がない場合は法的手段を取らせて頂きます。
などの、未払金を至急支払うような文面が届きます。
支払い方法が「コンビニで◯◯カードを買って番号を教えて」の内容であれば、それは詐欺です。
詐欺師が、未払金など請求があるようによそおいあわてさせ、コンビニで販売しているギフトカードを購入させ、ギフトカードの番号を教えることで請求が完了するように見せかけているものです。
この手の詐欺は、一度支払いに応じると繰り返し請求を要求してきます。
心当たりのない請求は、詐欺の可能性大!
「〇〇までに金を振り込まないと民事訴訟を起こします」は詐欺です。
相手にカード番号を教えることは相手にカードの金額を渡すことと同じです。
「あなたに〇〇億円が当選しました!」、「あなたに高額な財産を渡したい」なども詐欺
メールやショートメッセージ、SNSのメッセージ、ブラウザでインターネットの画面を見ていると突然表示されるのが、欲深い人を釣り上げる内容の文面です。
当選金額や高額な財産を受け取るためには、先に手数料を支払っておくとスムーズになると、欲深い人をあわてさせて手数料として「コンビニで◯◯カードを買って番号を教えて」と伝えてきます。
送金の手段が先程の手口と全く同じです。
こんなことを誰が信じるのか?本当に応じる人がいてるのか?と感じた人が多いかもしれませんが、詐欺や悪質商法の情報に関心がなく、自分本位に考える人は本当にコンビニで高額なギフトカードを購入しようとするのです。
もちろん、高額なのでコンビニでは理由をたずねられ、応えられなければ警察が駆けつけます。
身近に詐欺被害は発生している
コンビニで働いた経験のある方ならご存知かもしれませんが、各店舗でたまに詐欺にあって高額のギフトカードを買いに来て、コンビニのスタッフの声掛けに、理由をかたくなに話さない人がいてるのです。
不審な電話には気をつけて
この手口の詐欺には、携帯電話などで電話をかけさせ、支払い方法の指示をすると称して高額な金額をATMから振り込ませる場合もあります。
特殊詐欺の未然防止について
様々な方のご協力で被害が防止されています!
特殊詐欺の電話を受けた方が自ら詐欺に気付かなかった場合でも、家族や役所、金融機関等に相談や確認をすることにより、被害にあわずにすんだケースが多数あります。
特殊詐欺の電話を受けた方が、犯人の指示どおりに金融機関やATM等に向かった場合でも、金融機関職員やタクシーの運転手、コンビニエンスストアやスーパーの店員、ATMでたまたま後ろに並んでいた人などが不審に思い声をかけることによって、被害が未然に防止されたケースもあります。
普段から、ご両親や祖父母と会話をする、電話をかける、直接訪問して様子を確認するなどのコミュニケーションをしっかりととっていただきますようお願いします。
携帯電話で通話しながらATMを操作している方を見かけられましたら、お声がけいただき、警察に通報していだきますよう、ご協力をお願いいたします。
まとめ
被害にあわないために日頃から、家族や友人と防犯対策等について話し合う事が大切です。
悪質商法や詐欺被害などの未然防止のミニ講座の開催は、地域の住民サービスですので各自治体の消費者行政(消費生活センターや消費者センターなど)で無料で依頼開催が可能です。ぜひご近所の集まりや、趣味の集いなどで活用してください。
被害に有効な未然防止の手段は、日頃から悪質な手口の知識を得て、あわてないように備えておくことです。
- 作成:令和5年5月3日
- 文:能登健
- 画像:ぱくたそ