アンケートに答えるアルバイトをしたら勝手に借金されていた
大学構内などで見ず知らずの人に声を掛けられたり、SNSなどで面識のない人と連絡をやりとりしたり、アンケートに答えるアルバイトに応じたところ、その報酬の支払いのためとして、銀行口座番号やキャッシュカードの暗証番号などを聞き出され、運転免許証の画像をスマートフォンのアプリで撮影されるなどした結果、勝手に自分名義で消費者金融から借り入れをされていたというトラブルの相談が多発しています。
アルバイトの報酬の支払いのためだと言われても、見ず知らずの相手に運転免許証の画像を撮らせたり、銀行口座番号やキャッシュカードの暗証番号などを絶対に伝えたりしないでください。
被害の事例
大学構内で男性から声を掛けられ、アンケートに答えるアルバイトに応じることになり、学内の食堂に友人と一緒に出向き質問に回答した。
アルバイト代2,000円は現金でもらったが、この他に後日1,000円を振り込みで払うために必要と言われ、銀行口座番号とキャッシュカードの暗証番号、氏名、携帯電話番号を男性に伝え、住所確認のために運転免許証を見せた。
男性はそれらの情報をアプリに入力していたが画面は見せてもらえなかった。
その後、男性の連絡先として教えてもらっていた電話番号にかけたら消費者金融の電話番号だった。
確認すると私の名義で勝手に30万円の借金がされていることがわかった。
借入金は私の口座には入金されておらず、第三者が詐取したようだ。どうしたらいいか。
アドバイス
アルバイトの報酬の支払いのためだと言われても、見ず知らずの相手に運転免許証の画像を撮らせたり、銀行口座番号やキャッシュカードの暗証番号などを伝えたりしないでください。
まとめ
詐欺師である相手は最初からあなたを騙す目的で、狙いを定めて接触してきます。
騙して情報を入手するのが目的ですので、個人情報や金融機関の詳細な情報や本人以外は知ってはならない暗証番号などを、あたかも報酬を振り込むための手続きに必要などとウソの理由で、言葉巧みに聞き出してきます。
長時間にわたって知らない言葉などを使っての説明を受け、判断力が鈍ってきたときが最も危険です。
詐欺師はそれが仕事なのです。絶対に教えたり関わってはいけません。
借金目的だけ終わることなく、一度でも詐欺師の手に渡った個人情報などは、闇のマーケットで拡散されて、後の人生でなりすまし被害や、さまざまな被害や事件に振り回され続ける不便を強いられます。
不審な勧誘を受けた場合や、身に覚えのない借金に気が付いた時には、消費者ホットライン:188(いやや)番へ、相談しましょう。
騙されている話を持ちかけている最中で、緊急を要する場合は最寄りの警察か、警察相談専用番号:#9110番へ速やかに相談してください。
参考リンク
- 作成:令和2年8月22日
- 文:能登健
- 出典元:国民生活センター