認知症などの高齢者の運転問題

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高齢の親が免許を返納したのに、たまに免許を返納した事を忘れて、また運転しようとするのよ。
どうしたらいいの?

りょうこ
りょうこ
ノッティー
ノッティー

それはまず違法行為なのですが、その前に認知機能の衰えがありますので、医師による診察を受診されてください。

本人が認知能力の衰え気味だって事を認識してるのに、忘れて運転しようとしちゃうのよ。

りょうこ
りょうこ
ノッティー
ノッティー

ご家族やケースワーカーとお話しして、車が動かないように細工をしておくことが有効ですね。

そうね、でも自宅の車が動かないからと、新しく車を買ってきたって話も聞くのだけど…

りょうこ
りょうこ
ノッティー
ノッティー

認知症だと、本人で資産を自由に動かすことができなくなり、新たな車の購入も難しくなります。

免許を持たない高齢の方に、自動車を販売することは、事故を起こすことが容易に考えられる(予見できる)ので、販売店もそう簡単には販売はしません。

それに金融機関は認知症だと資産凍結され後継人制度を利用することになりますので、本人の判断だけでは自由に車を買うことはかなり難しくなります。

車は簡単には購入できないのね。

りょうこ
りょうこ
ノッティー
ノッティー

そうです。

自宅にある車を売却しても、買いに行こうとしたり、借りようとしたりするかもしれません。

自宅にある以前に乗っていた車に細工をして、「動作しない鍵に変える」、「バッテリーの配線を抜いておく」、「目立ちますが防犯用のハンドルロックを付く」などの合わせ技しておくことで我に帰らせる効果などが期待できます。
数年かかるかもしれませんが…

「免許を返納して車を運転することを諦めさせる。」
家族が見守ることが大切なんですね。

りょうこ
りょうこ
ノッティー
ノッティー

そうです。

そこで、「運転が危ない」や「事故をしたら…」、「免許を返納してるから運転は違法」と諭しても、ご本人は自分本位になられていることがほとんどなので、かえって逆効果です。

本人の力だけではどうにもならという事を、外堀から埋めて行くしかありません。

大きな事故を起こして、交通違反だけではなく悪質な加害者の家族になりたくないですよね?

本人にその自覚があるのだけど、親子だけで話してもなかなか難しいものがあるわ。

運転を諦めさせるように無言で、車が運転できないように細工をしておくわ!

りょうこ
りょうこ
ノッティー
ノッティー

そうですね。
これは大きな社会問題になっていて、防ぐことは可能ですが、防ぐ事を周囲が協力しなかった場合に、悲惨な事故で全く関係のない方が巻き込まれて、被害者やご家族の方の人生を狂わせます。

そんなことはしてはなりませんので、車は凶器とあると原点に帰り、絶対に運転させない取り組みをしてください

そうよね。

私の子供や孫、そういった事故に巻き込まれて、命を落とすことになれば、一生恨むけど、その加害者は高齢だからすぐに亡くなるし、その後の人生を考えると、気が変になるわ!

絶対にしてはならないのに、多くあることが問題なのよね。

りょうこ
りょうこ
ノッティー
ノッティー

そうです。
ご家族や周囲の方々が気付いて、しっかりとケアして、ご本人の衰えをカバーして行くことが大切です。

ノッティーさん、ありがとう!
家族と対策を練ってみるわ!

りょうこ
りょうこ
ノッティー
ノッティー

こちらこそ、お力になれてよかったです。


ノッティー
ノッティー

りょうこさんは、運転免許証を返納した高齢の親が、車のことを忘れられなくて、つい運転しようとしてしまうことで、事故につながりかねないと心配してらっしゃいます。

社会全体の取り組みとして、高齢者に対しては運転免許証の返納をお願いしている状態です。

ですが、認知能力のの衰えた高齢者は免許を返納した事を忘れてしまっていて、運転して悲しい交通事故を発生させてしまっていることが、多くあります。

これは、社会全体で取り組まなければ、被害者になりかねません。
みなさんで良く考えてみましょう。

増加する高齢ドライバーの事故

 高齢者の自動車運転免許証が返納される一方で、認知症になった高齢者が運転免許証を返納した事を忘れて運転する問題がよくあります。

高齢者が運転免許証を返納するだけでは、この超高齢化社会の高齢ドライバーによる交通事故の社会問題は完結していないのです。

 運転免許証がない状態で運転することは、違法です。また認知症の高齢者などは、事故率が高く、また事故を起こした事を気が付かない、または隠蔽したり、運転歴が長いんだ!と法的に通用しない言い訳を平然とおっしゃる傾向がよくあります。

高齢ドライバーの運転に対する昔の時代背景

 高齢世代は車の運転や、免許は社会のステータスでしたから特別なものがあるのは理解できますが、違法行為を保護責任者が放置しておくことは、絶対にあってはなりません。
 認知機能が衰えている状態では性善説は成立しません。必ず周囲による細かな確認必要となります。

以前より事故の違反や罰則は重くなっています。

 他人と事故を起こすと、必ずドライブレコーダーなどに記録が鮮明に残っていますから、言い逃れはできません。交通違反は以前より重くなっており、違反で刑事罰も増えています。

 免許証を返納したことを忘れて無免許で車を運転し、何も落ち度がない他人の交通事故に巻き込んで、被害者の家族や遺族を露頭に迷わせることはあってはなりません。家族などの周囲の協力で防げることなのです。

家族でできる対策

 バッテリーケーブルを抜いておく、鍵を他のものに変えておく、ハンドルロックの防犯グッズで運転できないようにしておくなど、ご家族の方での対策が重要になります。

まとめ

 事故を起こして、他人に迷惑をかける前に、周囲の方は、ご本人の衰えを認識して、しっかりとケアしていきましょう。

 そして違法運転行為は絶対にさせないようにしなければなりません、必ずしっかりと対策をしましょう。

  • 作成:令和3年3月2日
  • 文:能登健
  • 画像:いらすとや、ばくたそ

能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表
    大阪で活躍する消費者問題と、デジタル分野に詳しいファイナンシャルプランナー
     
    主にスマホ乗換相談事業者として、消費者に寄り添った対応で、利用プランと支払い額の最適化を実施し、余分な支払いを削減している。
     
    化学プラント設備メーカー、産業用エンジンメーカーの商品開発(防災用発電設備)のプロジェクトリーダー・マネージャーなどを経て、現在に至る。
    課題を解決するために、問題を深掘りし、組織を横断して、さまざまな問題に対応し、解決へ導くことをライフワークとしている。
     
    ファイナンシャルプランナー(国家資格:FP技能士)、情報処理技術者試験 初級システムアドミニストレーター(国家試験)、相続診断士(相続診断協会)、お客様対応専門員(消費者庁後援)、色彩検定2級(文部科学省後援)
    デジタル推進委員(デジタル庁)、食品ロス削減推進サポーター(消費者庁)