【MNPのタイミング注意】 スマホの料金プランは、今はどうしたらいいの?転出方法は?
※それに伴い、手数料はオンラインでは0円、店頭手続きでは最大1,000円に規制されます。
スマホの料金が昨年の秋から大幅な値下げがされて、選択肢が増えたのはいいのだけど、どれを選べば良いかわからなくて…
他社の契約へ乗り換えたいけどそれもわからなくて…
そうですね。
低価格化して、さらに選択肢が増えて目移りして、迷いますよね。
今までは複雑な条件を達成しなければ安くならなかったりと、消費者が理解できないくらいに難解にしていましたね。
それで消費者トラブルが多く発生していて、電波を管轄する総務省が、「消費者の納得感のあるわかりやすい料金にする事」を重点項目とするアクションプランが昨年10月26日に発表されました。
また、昨年4月から第4の事業者である楽天モバイルが参入して、通信と通話が無制限で2,980円という従来の常識をくつがえす料金プランの登場で、一部の消費者から支持されているのもあります。
それで、選択肢が増えたのね。
今までの高かった理由は何だったの?
大手3社とauとソフトバンクの小容量ブランドのUQとワイモバイルは、通信会社とは別会社の代理店である店舗で対応していますよね。
代理店で契約や契約変更などされている方の毎月の支払っている月額料金の中から、通信会社から代理店へ契約に応じて利益の配当を受けて、経営しています。
単純に、代理店の運営費用が上乗せされていたのです。
従来通りの代理店を利用する料金プランは、あまり安くはなっていません。相変わらず誇大広告はひどいですが。
代理店を利用するから、代理店の運営費用を負担していたってこと?
オンライン契約専用プランなら、その費用がカットされているの?
そのとおりです。
似たようなプランを比較すると、3割ほど低価格ですね。
代理店を利用していた方達が、しだいにスマホの活用方法や料金プランを理解して、代理店を必要とせず契約変更、機種変更、SIMカードの入れ替えなどができるようになっていても、代理店を運営費用を支払っていたことになります。
私もそうなりたい!
代理店の費用は支払いたくない!
そう先急がないでください。
一人ひとりの生活スタイルやスマホの利用に合わせて、どの料金プランが適切なのかを理解することから始めましょう。
それは、自分自身のことなのでしっかりと理解していなければなりません。
こればかりは、ルーズだと代理店の方も困惑します。
少しハードルは高いですが、オンラインでの契約変更や、自分自身で機種変更やSIMカードの入れ替えは、手続き方法を調べればわかります。
慣れれば、代理店へ行って作業してもらうよりも早く済みます。
自分自身の使い方を理解するのはどうすればいいの?
過去3ヶ月の利用状況を確認しましょう。
どの程度の通信をしているのか、通話にはいくら使っているのか?1分あたり40円(税別)として計算すればわかります。
過去の利用状況の確認方法がわからない…
その場合は代理店へ行けば良いのですが、時間がかかりますし、勧誘がひどいですので行くのは気が進みませんよね?
そうね。
予約してるのに、長時間待たされて、いろいろ勧誘されて、嫌な思いしかしないわ。
代理店には行きたくないけど、使い方がわからない…
どうすればいいの?
代理店の勧誘に関するトラブルが多く、そのほとんどが法律で禁止されています。
禁止行為をされるスタッフは、意図的に禁止行為を繰り返しています。
よく理解できていない消費者ほど騙しやすいため、あまり使わなくても毎月の請求額が多いなんてことが多いのです。
代理店での禁止行為が法規制されているのに、なぜ現場ではスタッフが今まで通り何も問い合わせてなくても勧誘してきたり余計な事をしてくるの?
法規制で禁止されてるのでしょ?
禁止行為で成り立っている代理店の経営はそもそも反社会的な手法ですし、行政指導なども度々発生しています。
依然として、消費者トラブルが多いため、総務省は「携帯電話ポータルサイト」を昨年12月に消費者に向けて立ち上げて、消費者一人ひとりにあった適切な料金プランを選択するようにさまざまな情報やアドバイスが紹介されています。
それを参考に操作すると、ご自分の利用実態を把握することができますよ。
そうなのね! –
政府が私たちのために、そんな事までされてるなんて知らなかった!
そりゃそうですよ。
携帯電話の通信会社は、マスコミにとっては大きなスポンサーで、大得意先です。
民放放送局は、スポンサーに忖度したニュースになり、優先度のため紹介されません。
この総務省の「携帯電話ポータルサイト」の内容を多くの消費者が理解して、実態にあった料金プランに変更すると、通信会社であるスポンサーが困りますからね。
視聴者のために放送しているのではなく、視聴者をスポンサーの意向に誘導させるために放送しているのです。
そこで大きなお金が動いていますからね。
さすがノッティー!
何にも忖度なしに、消費者目線で話してくれる!
そこまでハッキリ言ってくれたら、わかりやすい!
私も総務省の携帯電話ポータルサイトをよく参考にして、料金プランの変更に備えるわ!
そうですね。
今は、料金プランの変更の準備にとどめておいてください。
MNP(携帯電話番号持ち出し転出)で、通信会社を変更される場合は、まだ手数料がかかりますから。
今年の4月からはそれぞれの通信会社でのウェブでの手続きの場合は、手数料が制度改正で無料化されます。
代理店でMNP(携帯電話番号持ち出し転出)を申し出た場合は、引き止め原則禁止で手数料は1,000円となります。
ですので、3月中のMNPは長い引き止めの話があったり、手数料が高かったりと、あまり得策ではありません。
MNPを含めた料金プランの変更でしたら、選択肢が広がります。それまでに、さらに低価格な料金プランが登場する予定なので、まだ様子を見た方がいいですね。
そうね。
調べた結果、今まで高額な料金を請求されていたなんて分かったら、そんな通信会社とはお付き合いはしたくないわ!
MNPで他社に華々しく転出するわ!!
誇大広告に惑わされずに、今は自分自身の事を調べることに徹してください。必ず支払額が少なくなって、成果として返ってきます。
そして、自分自身の事を見つめ直す作業は、今後の将来において、大きなノウハウとなります。
本当よね!
自分自身の事がよくわからなくて、余分な支払いしてたら、今後も大変だもんね。
まずは自分自身の事をしっかりと調べれるように、総務省の「携帯電話ポータルサイト」で調べてみるわ!
ありがとう!
いえいえ、まだ解決には至ってませんが、少しでも力になっていただけたようでよかったです。
ゆきりんさんは、スマホ料金の低価格な料金プランが相次いで発表された事で、スマホ料金が低減できないのか興味を持ちました。
ですが、自分自身のスマホの利用実態がわかっていなかったため、どうすればよいかわからない状態でした。
総務省「携帯電話ポータルサイト」では利用実態を確認する操作方法の参考が掲載されているため、自己分析を開始しました。
過度な囲い込みを少なくして、市場競争を活性化させるために、をMNPは4月から法改正で、引き止めは一切禁止になり、ウェブ手続きは無料で、店頭での手数料は最大1,000円になります。
そのため、ゆきりんさんは、3月中は自分自身の利用実態を、しっかりと把握することに徹するようにしました。
スマホの料金プランは代理店任せ?
スマホ関連の料金プランは複雑なため、代理店を信頼に自分に合った最適なプランを提案してもらう消費者が多いのですが、多くの消費者は提案された内容は納得していなくなんとなく契約している反面、自分自身で調べるなどの解決のためのアクションを起こすことは少ないです。
そのため、なんとなく納得していない契約内容に、妥協して支払い続けている国民が大多数になっています。
したがって、通信会社は利益率が高く、代理店も多い事が納得できます。
自分自身で過去の利用状況を把握して、利用実態を把握しましょう!
納得できていない消費者が多く、消費者トラブルが多いことから、総務省では消費者に有益な公平公正な情報を届けるため「携帯電話ポータルサイト」を立ち上げて、消費者一人ひとりの利用実態を把握するための操作方法などが紹介されています。
参考にして、利用実態を把握すると、使いきれていない部分が多かったりと、余分な契約が多い事があった場合はハッキリとわかります。
利用実態が把握できれば適切な料金プランに
利用実態が把握できれば、適切な料金プランを探す事が可能になります。その選択肢を増やすために必要なことは、携帯電話番号を変更しないで通信会社を移転できるようにする、MNP(携帯電話番号持ち出し転出)です。
この制度を使おうとすると、通信会社や代理店から長時間の引き止めにあい、転出をあきらめさせようとしてきます。
法改正で令和3年4月からは、MNPを申し出た場合は、一切の引き止めは禁止となり、MNPの手数料はウェブ上の手続きでは無料で、代理店では1,000円が上限となります。
各社の解約金とMNPの手数料
通信サービスの名称 | NTTドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル | UQ ※auのサブブランド | ワイモバイル ※ソフトバンクのサブブランド |
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旧料金プラン(2年契約)の解約金 ※目安:2019年9月30日の以前 | 9,500円 ※契約更新対象月は無料 | 9,500円 ※契約更新対象月は無料 | 9,500円 ※契約更新対象月は無料 | − | 9,500円 ※契約更新対象月は無料 | 9,500円 ※契約更新対象月は無料 |
新料金プラン(2年契約)の解約金 ※目安:2019年10月1日以降 ※法改正により上限1,500円 | 1,500円 ※該当しない契約プランや、契約更新対象月は無料 | 1,500円 ※該当しない契約プランや、契約更新対象月は無料 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
MNPの転出時の手数料 ※法改正前(2021年3月31日以前) | 3,000円 ※上記旧プランは2,000円 | 3,000円 | 3,000円 | 0円 | 3,000円 | 3,000円 |
MNPの転出時の手数料 ※法改正後(2021年4月1日以降) | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
では、今は何をすればいいの?
今すべきは、一人ひとりの利用実態の把握であり、低価格な料金プランに飛びついて変更することではありません。
通信会社の移転も検討範囲に広げると、条件の縛りが少なくなりますよね?通信会社から割り当てられているメールアドレス(キャリアメール)は持ち出しできませんので、通信会社に依存しないメールアドレスを準備して、さまざまなサービスにも必要に応じて登録変更しておく準備期間として、慌てないでMNP手数料が無料化をじっくりと待ちましょう。
順序だてて、計画的にしなければ、自分自身の生活スタイルやスマホ利用にあった支払額にはなりません。
低価格過ぎて通信容量が少なく通信ストレスを感じたり、追加料金を支払ったりすることになりかねません。
通信サービスの家計支出における支払額は、変動の大きい食費を除くと、住宅費、保険料などに次いで3番目に多いのです。
ですが、年間の支払額や2年、4年などの利用する期間の総額は計画せずに支払い続けている実態があります。
利用実態にあった計画をすれば、年間の支払額は10万円程度軽減可能な場合もあります。
自分自身と向き合う事が大切なのです。
まとめ
スマホ関連の料金は、一人ひとりの生活スタイルやスマホ利用の実態は異なりますので、他人へ相談してもあまり参考になりません。
価値観や環境、何にスマホを利用しているかは、人それぞれなので参考にならないのは当然です。余談ですが、これは不動産や相続などにも共通して、一人ひとり異なるのです。
順序立てて、自分自身の利用実態を把握して、適正な料金プランの選定で支払額が軽減できますので、軽減できた金額で新しいスマホを購入するなり、余分な負担が計画的に軽減できます。
※代理店でスマホを購入すると割高になります。iPhoneの場合はAppleストアのメーカー希望小売価格より割高になっており分割払いによる長期契約で消費者を繋ぎ止める施作をしています。
※今後は設定費用が別途必要になるので、代理店でスマホを購入するメリットは、条件なしのメーカー希望小売価格を下回る値引きがある場合を除いてはありません。悪質な勧誘に注意しましょう。
参考リンク
⚫︎総務省 携帯電話ポータルサイト:
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/keitai_denwa_portal/index.html
- 作成:令和3年3月3日
- 文:能登健
- 出典元:総務省
- 画像:ぱくたそ、いらすとや