【オリンピック公式動画配信サイト有!】 公式以外のライブ配信のフィッシング詐欺に注意!

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 東京2020オリンピックのライブ配信は、オリンピック公式競技動画配信サイト「gorin.jp」で無料配信されています。

 ですが、全国各地で行われている東京2020オリンピック聖火リレーでも、聖火リレーの無料ライブ配信を装い、動画を閲覧するために個人情報やクレジットカード情報などの入力を求めるフィッシングサイトが確認されています。

 また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催中も競技をライブ配信すると騙るフィッシングサイトの出現が予想されます。

 対策方法を確実に行い、フィッシング詐欺に注意しましょう。

動画配信サービスの利用増加の背景

 コロナ禍により自宅で過ごす時間が増え、インターネットの動画配信サービスを利用して映画やドラマ、スポーツなどの視聴を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。

 動画配信サービスを利用する際は、動画配信サービスを装うフィッシングサイトや偽の動画配信アプリに注意しましょう。

主な手口

 インターネットの動画配信サービスで、スポーツイベント等を視聴するため、例えば「サッカーLIVE」等と検索してページを開くと、LIVE と表示された画面になるものの、視聴することができず、会員登録を促すメッセージと無料ライブ配信サイトのリンクが貼り付けられていることがあります。

 このリンク先は、個人情報を盗むための、会員登録と称したメールアドレスやクレジットカード情報の入力を求めるフィッシングサイトです。

 万一情報を入力してしまった場合、クレジットカードの不正利用被害等のサイバー犯罪に悪用される可能性があります。

過去の事例

 サッカーやゴルフ等のスポーツイベントの「ライブ配信」、「無料配信」を騙ってフィッシングサイトや偽の動画配信アプリに誘導する手口が確認されています。

 なお、先日行われたゴルフのメジャートーナメント大会や一昨年に日本で開催されたラグビーの世界大会でも、無料のライブ配信を装ったフィッシングサイトが確認されました。

対策方法

  • ウイルス対策ソフトを導入し、OSやアプリは常に最新バージョンに更新した状態にしておきましょう。
  • 動画配信サービスやSNSに貼り付けられたリンクやURLを安易にクリックしないようにしましょう。
  • あらかじめ正規の動画配信サイトを、お気に入りに登録しておき、2回目以降はお気に入りから見るようにしましょう。
  • 安易に個人情報等の入力はしないようにしましょう。

まとめ

 オリンピックやワールドカップのような世界的な大規模スポーツイベントでは、全世界的にライブ配信をかたった詐欺サイトが多数出現します。

 動画配信は公式サイトで確認するなど、注意深く調べ、公式サイトをお気に入り登録しておき、検索から詐欺サイトに誘導されるリスクを減らしましょう。

参考リンク

  • 作成:令和3年7月21日
  • 文:能登健
  • 出典元:gorin.jp 民放オリンピック公式動画サイト、警視庁
  • 画像:ぱくたそ

能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表
    消費者問題と、デジタル分野に詳しい、大阪で活躍するファイナンシャルプランナー
     
    主にスマホ料金相談事業者として、消費者に寄り添った対応で、利用プランと支払い額の最適化を実施し、余分な支払いを削減している。
    不当な契約があれば解約の上、行政の消費者相談窓口を案内している。
     
    化学プラント設備メーカー、産業用エンジンメーカーの商品開発(防災用発電設備)のプロジェクトリーダー・マネージャーなどを経て、現在に至る。

    社会課題を解決するために、問題と向き合い深掘りし、組織を横断して、時には政府に意見し、さまざまな問題に対応し、解決へ導くことをライフワークとしている。
     
    ファイナンシャルプランナー(国家資格:FP技能士)、情報処理技術者試験 初級システムアドミニストレーター(国家試験)、相続診断士(相続診断協会)、お客様対応専門員(消費者庁後援)、色彩検定2級(文部科学省後援)
    デジタル推進委員(デジタル庁)、食品ロス削減推進サポーター(消費者庁)