【iPhone13、iPadmini他】2021年9月のApple新商品発表イベントのまとめ

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 今年も9月の毎年恒例になっているAppleの新商品発表会が、日本時間の9月15日午前2時からインターネットにて開催されました。

 これだけ多くの方が、毎年の新商品発表を楽しみにしているブランドは他にはないと思います。
 この記事を読まれている方は、楽しみにされていたのでしょうか?

 Apple製品の多くは、毎年9月などの秋に新商品を発表して販売を開始します。
 Apple製品は、スマートフォンのiPhoneが有名ですが、タブレットのiPad、iPhoneと連携して利用する腕時計型端末のApple Watch、MacなどのパソコンやAirPodsなどのワイヤレスイヤフォンなど他にもあります。

今回の新発表商品の概要

 今回の新商品発表会で初お目見えしたのは、次の5品目です。

  1. iPhone13シリーズ
  2. iPhone13 Proシリーズ
  3. Apple Watch series7
  4. iPad mini(第6世代)
  5. iPad(第9世代)

 5品目を現状の消費者の動向を踏まえた上で、解説します。

iPhone13シリーズ

  • iPhone史上、最も先進的なデュアルカメラシステム。暗い場所での性能が最大47%向上。
  • シネマティックモード。浅い被写界深度を自動的に加えます。撮影後にフォーカスを切り替えることもできます。
  • 最大19時間のビデオ再生。超進化したバッテリー。
  • 新しいA15 Bionicチップと超高速5Gで、かつてないほどパワフル。
  • どんなスマートフォンのガラスよりも頑丈なCeramic Shield。防塵性能、防沫性能、耐水性能も持っています。
  • 超多彩なSuper Retina XDRディスプレイ。28%も明るくなりました。

AppleのiPhone13シリーズのアピールポイントは上記の6点です。一つひとつ検証していきます。

iPhone史上、最も先進的なデュアルカメラシステム。暗い場所での性能が最大47%向上。

 レンズの大型化を斜めに配置して解決したことで、iPhone12シリーズと外見を差別化できています。
 カメラ性能のスペックだけを比較した場合は、iPhone11からデュアルレンズとの広角(ワイド)と超広角(スーパーワイド)は継承されており、広角の絞り値がƒ1/1.8→ƒ1.6(iPhone12)、ナイトモードはiPhone11から採用されています。
 HDRは毎回高性能化されています。センサーシフト光学式手ぶれ補正がiPhone13シリーズで新しく採用されています。
 SoCが毎年性能向上しており、A15 Bionicチップとの高速な処理性能の相乗効果で、カメラ性能の仕様だけでは評価はできないところです。
 Appleは、カメラを趣味にしている方ではなくても、どなたでも高品質な画像を容易に撮影することを目指しているものと思われます。

シネマティックモード。浅い被写界深度を自動的に加えます。撮影後にフォーカスを切り替えることもできます。

 ビデオ撮影の性能は、浅い被写界深度でビデオ撮影ができるシネマティックモードがアピールポイントで、カメラの正面を向いている顔を検出してフォーカスを合わせて、手前の人物や背後の風景や人物を映画のようにピントを外します
 この機能によりどなたでも映画のようなシーンを撮影が可能になるとAppleはアピールしています。
 この機能は高性能なSoCであるA15 Bionicチップとの相乗効果での実現できるたまものです。

最大19時間のビデオ再生。超進化したバッテリー。

 バッテリーの性能は、iPhone12、iPhone11ではビデオ再生が最大17時間でしたが、今回のiPhone13では最大19時間に向上しています。バッテリー本体の性能向上によるものか、A15 Bionicチップの省電力化が向上によるものか、どちらが大きく影響しているかは分かりませんが、通常は高性能化した場合は消費電力が多くなります。
 Apple独自設計のSoCのAシリーズやMシリーズは、高性能と省電力をバランスよく両立して、高熱トラブルが少ないことが市場から評価されています。
 高熱トラブルは節度を超えた使い方では発生する場合がありますので、全てのSoCが搭載されているデスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンなどで共通して扱い方を注意しなければなりません。

新しいA15 Bionicチップと超高速5Gで、かつてないほどパワフル。

 新しいA15 Bionicチップは、iPhone12シリーズに搭載されているA14 Bionicチップより高性能になっています
 集積回路の技術の進歩速度では「ムーアの法則」があり、18ヶ月程度で処理性能が2倍になるといわれています。
 したがって、カメラ性能や画面の表示処理速度などに大きく影響していて、スペックの数値よりも実際に使用した場合の速度向上や画面処理、カメラ撮影画像が向上していることが実感できます。
 5G対応は、日本国内向けのiPhone12から対応していますが、超高速と呼ばれるミリ波には今回のiPhone13シリーズでも対応していません。これは日本国内の5Gミリ波帯のインフラ整備の遅れから、Appleは日本での5Gミリ波対応モデルの販売を見合わせています。
 筆者はiPhone12 Proを使用しており、5G圏内では整備の遅れから通信が途切れる場合があったり、複数の4Gの電波を同時に利用して、500Mbps以上の高速になったりと安定しておらず、バッテリーの消費が激しくなりますので、インフラ整備が安定している「4Gのみ」に設定して、現実的に割り切った利用をしています。
 ちなみにiPhone12からアメリカ国内販売モデルでは、5Gミリ波に対応しています。※海外の無線電波利用機器を日本国内で利用する場合は総務省への申請が必要で、無断利用は違法です。

どんなスマートフォンのガラスよりも頑丈なCeramic Shield。防塵性能、防沫性能、耐水性能も持っています。

 外装の頑丈さや防沫性能、防塵性能、耐水性能は、IEC規格60529にもとづくIP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)で、iPhone11シリーズからスペック上の変更はありません。
 外観デザインをiPhone12シリーズから大幅に変更し、画面を曲面を廃止して平面化し周囲をフレームで囲んだことで構造的に頑丈になっています。
 さらに平面化したことでコストを上げずに素材の選択肢が増えてiPhone11シリーズ以前のガラスから、iPhone12シリーズ以降はCeramic Shieldに変更した事で、Appleは頑丈とアピールしています。

超多彩なSuper Retina XDRディスプレイ。28%も明るくなりました。

 Super Retina XDRディスプレイはiPhone12シリーズから全機種に採用されたディスプレイ方式で、一般のテレビでの液晶画面から有機EL画面に変更され、バックライトがなくなり画面そのものが色を発光していることから画面全体が眩しさを軽減します。
 バックライトの構成部品が無くなったことで部品の内部構成の簡素化にも寄与しています。
 また有機ELは高速表示に強いため、一般のテレビでも高級モデルは有機ELがライナップされており、家電量販店などで両タイプの画面の比較が可能です。
 液晶画面と有機EL画面の共通の課題としては、太陽光の下では見えづらいため、画面を日陰で見る、角度を変えるなどの対策が必要ですが、有機ELの性能向上で明るさが向上しています。
 有機ELの場合は、明るさが向上しても黒の箇所は発光しませんので、メリハリのある画質と自然でスムーズな動きの動画がご覧になれます。

商品名仕上げ画面
サイズ
SoCロック解除
センサー
レンズケースの素材質量バッテリー性能
※ビデオ再生
対応する
SIMカード
ストレージ通信方式メーカー
希望小売価格
販売開始日
iPhone135色6.1インチA15 BionicFace IDデュアル12MPカメラシステムアルミニウム173g19時間nanoSIMとesim128GBWi-Fi6+5G+4G99,800円9月24日
256GB110,800円
512GB134,800円
iPhone13 mini5.4インチ140g17時間128GB86,800円
256GB98,800円
512GB122,800円
iPhone13シリーズの比較

iPhone13 Proシリーズ

  • Proの名に最もふさわしいカメラ。まったく新しいProのカメラシステム。暗い場所で撮影するための先進的な性能。驚くほど細部までとらえるマクロ写真撮影。
  • シネマティックモード。浅い被写界深度を自動的に加えます。撮影後にフォーカスを切り替えることもできます。
  • ProMotionを採用したSuper Retina XDRディスプレイ。速さ、明るさ、反応の良さが一段と向上しました。
  • A15 Bionic。それは、世界最速のスマートフォンチップ。超高速5Gで、より速いダウンロードスピードと高品質なストリーミングをどうぞ。
  • 最大28時間のビデオ再生。iPhone 13 Pro Maxのバッテリー駆動時間は、iPhone史上最長です。
  • Ceramic Shieldは、どんなスマートフォンのガラスよりも頑丈です。防塵性能、防沫性能、耐水性能も備えています。

AppleのiPhone13 Proシリーズのアピールポイントは上記の6点です。一つひとつ検証していきます。

Proの名に最もふさわしいカメラ。まったく新しいProのカメラシステム。暗い場所で撮影するための先進的な性能。驚くほど細部までとらえるマクロ写真撮影。

 カメラ性能のスペックだけを比較した場合は、iPhone12からPro 12MPカメラシステム(望遠、広角、超広角)は継承されており、今回のモデルチェンジでは、さらに全てのレンズ大型化、絞り値なども変更されています。
 公式サイトでのスペックによると、iPhone13ProとiPhone13ProMaxのレンズは共通で、iPhone13ProはiPhone12Proに比べてレンズが大型化した外観になっています。
 新しい機能として2cmまで接近してのマクロ撮影(接写)、3倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、6倍の光学ズームレンジ、最大15倍のデジタルズーム、LiDARスキャナを活用したナイトモードのポートレートの性能向上など、Proシリーズとしてさまざまな機能向上が実施されています。

シネマティックモード。浅い被写界深度を自動的に加えます。撮影後にフォーカスを切り替えることもできます。

 ビデオ撮影の性能は、浅い被写界深度でビデオ撮影ができるシネマティックモードがアピールポイントで、カメラの正面を向いている顔を検出してフォーカスを合わせて、手前の人物や背後の風景や人物を映画のようにピントを外します
 この機能によりどなたでも映画のようなシーンを撮影が可能になるとアピールしています。
 この機能は高性能なSoCであるA15 Bionicチップ(iPhone13Proシリーズ専用)との相乗効果での実現できるたまものです。※iPhone13シリーズの性能とは同じではありません。

ProMotionを採用したSuper Retina XDRディスプレイ。速さ、明るさ、反応の良さが一段と向上しました。

 Super Retina XDRディスプレイはiPhone12シリーズから全機種に採用されたディスプレイ方式で、iPhone13 Proシリーズでは、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートを持つProMotionテクノロジーの実現で、画面の内容の切り替わりなどが速いゲームでは、従来よりスムーズに表示されます。圧倒的なグラフィックス性能が必要な時は賢くリフレッシュレートを上げ、必要ない時はリフレッシュレートを下げてバッテリーを節約します。
 iPhone13 Proシリーズ専用のA15 Bionicが搭載した新しい5コアGPUの驚異的なグラフィックパフォーマンスで実現できている機能で、同じ名称のA15 Bionicを搭載したiPhone13シリーズとコア数が異なります。

A15 Bionic。それは、世界最速のスマートフォンチップ。超高速5Gで、より速いダウンロードスピードと高品質なストリーミングをどうぞ。

 A15 Bionicチップの比較では、iPhone13 Proシリーズは、2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した新しい6コアCPU、新しい5コアGPU(iPhone13シリーズでは4コア)、新しい16コアNeural Engineとなっており、同じ名称のSoC(シリコンオンチップ)であっても性能差があります。
 5G対応は、日本国内向けのiPhone12から対応していますが、超高速と呼ばれるミリ波には今回のiPhone13シリーズでも対応していません。これは日本国内の5Gミリ波帯のインフラ整備の遅れから、Appleは日本での5Gのミリ波対応モデルの販売を見合わせています。

最大28時間のビデオ再生。iPhone 13 Pro Maxのバッテリー駆動時間は、iPhone史上最長です。

 バッテリーの性能のビデオ再生の時間比較では、iPhone12Proでは最大17時間が今回のiPhone13Proでは最大22時間に、iPhone12Pro Maxが最大20時間が今回のiPhone13ProMaxでは最大28時間に、大きく性能が向上しています。
 バッテリー本体の性能向上と、A15 Bionicチップの省電力化、iOS15の最適化が大きく影響しているものと思われます。

Ceramic Shieldは、どんなスマートフォンのガラスよりも頑丈です。防塵性能、防沫性能、耐水性能も備えています。

 外装の頑丈さや防沫性能、防塵性能、耐水性能は、IEC規格60529にもとづくIP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)で、iPhone12Proシリーズからスペック上の変更はありません。外観デザインをiPhone12シリーズから大幅に変更し、画面を曲面を廃止して平面化し周囲をフレームで囲んだことで構造的に頑丈になっています。
 さらに平面化したことでコストを上げずに素材の選択肢が増えてiPhone11シリーズ以前のガラスから、iPhone12 シリーズからCeramic Shieldに変更した事で、Appleは頑丈とアピールしています。
 テクスチャードマットガラスの背面と周囲はステンレススチール(医療に使われるレベルのステンレススチール)のデザインされ、Proシリーズとしての差別化が図られています。

商品名仕上げ画面
サイズ
SoCロック解除
センサー
レンズケースの素材質量バッテリー性能
※ビデオ再生
対応する
SIMカード
ストレージ通信方式メーカー
希望小売価格
販売開始日
iPhone13 Pro4色6.1インチA15 BionicFace IDPro 12MPカメラシステムステンレススチール203g22時間nanoSIMとesim128GBWi-Fi6+5G+4G122,800円9月24日
256GB134,800円
512GB158,800円
1TB182,800円
iPhone13 ProMax6.7インチ238g28時間128GB134,800円
256GB146,800円
512GB170,800円
1TB194,800円
iPhone13 Proシリーズの比較

Apple Watch Series 7シリーズ

 今回のApple Watchは、ケースのサイズは従来とほとんど変わらず、画面の表示領域が41mmと45mmに拡大し、より多くの情報が表示できるようになりました。これは、文字サイズを大きく設定して表示する場合に有効です。
 画面部分の風防(ガラス)はこれまでの「Ion-xガラス」から「クリスタル」と素材を変更しました。高級モデルのステンレススチールケースは以前から「サファイアクリスタル」でハイブランドの腕時計の風貌の素材と同じです。
 今回の「クリスタル」の強度がどの程度は明確にはわかっていませんが、従来のApple Watch Series6以前のアルミニウムケースのモデルよりは耐亀裂性能は向上し、Appleの紹介映像では自転車で転倒した際の映像を使ってアピールしています。

 ケースの性能は、防塵性能がIP6Xに向上し、耐水性能WR50を従来通り満足しています。新しいSoC(シリコンオンチップ)を採用した情報は一切なく、基本的な外観性能の強化や充電速度の向上のモデルチェンジであるように思えます。ケースのサイズをほぼそのまままに大画面化にしたことで、従来のバンドが利用可能です。

 充電速度が45分で80%までの充電すると発表していますが、そもそもApple Watchは軽量化と高性能を両立するために、電池容量が必要最低限で、従来機種でも充電に必要な時間はあまりかかっていませんので、Apple Watch Series7に充電用USB-Cケーブルを組み合わせことで、かなり速くなったのかもしれません。

 Watch OS8では、自転車に乗っていると、ワークアウトのサイクリングを自動的に検知してさかのぼって記録します。
 Appleの紹介動画にあった、テニスのラケットやゴルフのスイング速度検知、サーフィンのよりきめ細かいアクテビティの情報を得るのは、Watch OS8でのアップデートによるものなのか、Apple Watch Series 7の新機能であるかは、現時点では明確にはわかりません。

 販売開始時期が「この秋」と日程が明確になっていませんので、販売開始までにはWatch OS8のアップデートが従来機種で可能になるので、アクテビティ機能の向上の件は、その時点で明確になると思われます。

商品名ケースの
カラー
ケースの素材風防(画面)
の素材
画面
サイズ
防塵性能耐水性能対応OS販売価格販売開始
時期
Apple Watch Series75色アルミニウムクリスタル41mmまたは45mmIP6XWR50Watch OS8国内未発表この秋
3色ステンレススチールサファイアクリスタル
2色チタニウム
Apple Watch NIKE2色アルミニウムクリスタル
Apple Watch Hermès1色ステンレススチールサファイアクリスタル
Apple Watch Series 7シリーズの比較

iPad mini(第6世代)

 iPad mini(第5世代)以前とは異なり、iPad Air(第4世代)のように、最新のSoCであるA15Bionicチップの採用で高性能化と、カラー展開で個性を併せ持つフルモデルチェンジになりました。仕上げ(カラー)も4色(スペースグレイ、ピンク、パープル、スターライト)から選択できます。

 この大幅に高機能化を遂げたiPad miniは、用途としては、個人はもちろんですが、病院や工事現場など忙しいビジネスシーンで応えられる紹介映像が多用されていました。
 今までのiPad miniは、iPadの小型化したものとして、主に個人向けをターゲットにしていましたが、今回の大幅な性能向上と紹介映像から、ビジネス用途での活用が増加すると思われます。

商品名仕上げ画面
サイズ
SoCロック解除
センサー
対応する
Apple Pencil
対応する電源
ケーブルの形状
対応する
SIMカード
ストレージ通信方式メーカー
希望小売価格
販売開始日
iPad mini4色8.3インチA15 BionicTouch ID(上部側面)第2世代USB-C対応なし64GBWi-Fi59,500円9月24日
256GB77,800円
nanoSIMとesim64GBWi-Fi+5G+4G77,800円
256GB95,800円
iPad mini(第6世代)の比較

iPad(第9世代)

 他の商品と比較して、目立った変更はありません。SoC(シリコンオンチップ)をA13Bionicに性能向上したマイナーチェンジで、以前からの低価格を維持しています。

 iPadの中で、教育現場での利用が多いため、今回からは仕上げ(カラー)はシルバーとスペースグレイのみになり、ゴールドのカラーは無くなっています。価格は大きな画面ですがiPadの中では最も低価格です。

商品名仕上げ画面
サイズ
SoCロック解除
センサー
対応する
Apple Pencil
対応する電源
ケーブルの形状
対応する
SIMカード
ストレージ通信方式メーカー
希望小売価格
販売開始日
iPad2色10.2インチA13 BionicTouch ID(画面下部)第1世代Lightning対応なし64GBWi-Fi39,800円9月24日
256GB57,800円
nanoSIMとesim64GBWi-F+4G56,800円
256GB74,800円
iPad(第9世代)の比較

新たに発表され搭載されるSoCのA15Bionicチップの比較

 今回の新しいiPhone13シリーズ、iPhone13 Proシリーズ、iPad mini(第6世代)に搭載される新たに発表され搭載されるSoCのA15Bionicチップはそれぞれ性能が異なり、iPhone13 Proシリーズの性能向上などはAppleから公開されている情報から読み解けます。

名称アーキテクチャCPU内の
高性能コア数
CPU内の
高効率コア数
GPU
のコア数
Neural Engine
のコア数
搭載機種
A15Bionic64ビット24516iPhone13 Proシリーズ
iPad mini(第6世代)
4iPhone13シリーズ
A15Bionicチップの比較

筆者の所感

 カメラの高次元の性能向上や、処理速度の向上などが多く、消費者が性能向上の恩恵を活用する機会が、日常生活でかなり少ないものになります。
 例えば、子どもの成長を記録するために過剰な性能の高額出費をするのか、子どもとの思い出作りそのものに同程度の費用を使うのかは悩ましい問題になります。

 多くの消費者が実際に価値を見出せない機能としては、5Gの性能である高速通信、多数接続、低遅延の性能を活かしたアプリなどの楽しみ方が迷走中で、多くの消費者は新たなエンターテイメントの楽しみ方を期待しているのですが、メーカー側のプロダクトアウト的な性能向上が高額化につながっている様に考えられます。
 ちなみに5Gは整備中というよりも社会実験中という表現が適切なほど、エリアが極めて限定的で、具体的には5Gの多数接続時の設備の調整が追い付いていない場合が多く、5Gの表示の際に通信速度が低下したり停止する現象が多発しています。

 iPhone12シリーズ以降では5Gに対応しているのですが、前述の通りインフラ整備がほとんど追い付いていない状況です。
 ですが当初の計画では、通信大手3社は5Gの通信網を拡大するために、消費者から4Gとは別に負担を増額する旨を表明していました。
 その後に楽天モバイルの新規参入で、事業者側の一方的に都合の良いの価格設定から、事業者間の公正な価格競争が促進されて、5Gでの増額の計画は消えてしまいました。

 今回のイベントにて発表されたiPhone13シリーズなどの高機能化された高額商品は、新しい活用方法を商品発表と同時に提案しなければ、消費者の多くは追いついて来れなくなってきています。
 現在の消費者の多くは、商品そのものに価値を求めているのではなく、商品を使った新しい体験や生活スタイルに価値を求めている傾向にあります。

 したがって、今回発表のiPhone13シリーズについては、従来より高性能なりの高額な価格設定でありながら機種変更する意義が見出せないため、既存のiPhoneのユーザーは、バッテリー交換や修理などで対応して、以前より長く使う消費者が増加すると考えられます。


まとめ

 今回のAppleの発表された新商品では、高性能な新商品が多く、紹介映像からはビジネスの忙しい現場向きの製品もあり、Appleならではの素晴らしい新商品の紹介イベントでした。

 現在のスマートフォンの機種は、AppleのiPhoneに限らず、他社のXperia、Galaxy、AQUOSなどは、低価格モデルからハイエンドモデルまでバリエーションがあり、豊富な選択肢があります。
 今回のiPhoneに限らず、消費者が望まない性能向上分を積み上げて事業者側が一方的に価格設定をすると、消費者は納得できないため、低価格帯の機種を選択する消費行動が増加します。

 低価格帯のスマホが中心に普及すると、ますます日本国内で高性能な機能を活用した革新的な利用方法の普及が進まないばかりか、新たな発想が誕生する環境が減少し、国内産業の空洞化のスパイラルから抜け出せることが困難になってきます。

所有するモノを選択することに振り回されず、その先にあるモノを活用した体験や思い出づくりの価値への重視に変わりつつある時代の変革期にです。
「何をするのか?」「そのためにいくら支払うのか?」さまざまな消費について自問自答しながら、スマホを活用したライフスタイルをイメージしましょう。
高機能化で高額化したiPhoneなどは、購入後に以前よりもしっかりと活用し、自分自身の価値を向上させるなど、強い決意が必要と思われます。

参考リンク

  • 作成:令和3年9月16日
  • 文:能登 健
  • 出典元:Apple
能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表、ファイナンシャル・プランナー、グラフィック・デザイナー、エンジニアリング・アドバイザー、システムアドミニストレーター、相続診断士、お客様対応専門員(CAP)、消費者啓発活動ボランティア、課題解決型・組織横断型地域ボランティア