【支払いの見直し】 スマホ料金の支払いが多く、料金見直しが苦手な方は注意!
ノッティーさん
スマホの料金が安くなるって聞いたのだけど、何もしなくても勝手に安くなるの?
そうそう、私は毎月の支払額が多くて、内容がよくわかっていなくて困ってるの!
通信サービス大手3社から、低価格の料金プランが発表されたけど、オンラインで通信量やプラン変更ができたら、オンライン契約専用プランでもできますよね?
みなさん、通信料金の改定にすごく興味を持ってますね!
今までの契約している通信サービスに納得ができていなかったのですね。
料金プランなんて理解できていないから、いつもスマホショップのスタッフが提案する内容を受け入れるしかないわ!
納得しているわけではないけど、理解することを先延ばしにしている私に原因があるのだから仕方ないけど…
スマホショップのスタッフを信頼して、提案を受け入れるしかない。
問題があるのなら報道されていると思うんだけどな。
そもそもみなさんは、スマホを中心とした通信サービスの1年間の支払額はご存知ですか?
総務省の統計データでは家計支出の通信サービスの割合は5〜8%なんですよ。
1ヶ月分の収入額が通信サービスに支払われているのです。
これは、食費を除く、住宅費、保険につぐ大きな出費なのですが、住宅費や保険のように、年間や10年分などの算出額なんて契約時に提示がありませんよね?
そこが、大きな出費の認識としての問題意識を持たせない事業者側の作戦です。
だから、毎月の出費が増えても課題解決がどうしてもおざなりになりがちです。
そうよね!
私は引き落としでの支払額しかわかっていないわ!
スマホショップのスタッフにプラン変更してもらったら安くはなるけど、半年後には以前より支払額が増えてきてるわ!
何か騙されているようで不愉快になってきたわ!
国民生活センターによると、全国の行政の消費者相談窓口に寄せられた、通信サービス関連の消費者トラブルや消費者被害は、他の分野より圧倒的に件数が多くなっています。
多くの国民は、納得できていないので行政の相談窓口へ行かれてるのです。
それを問題視した行政は、通信サービスを監督する総務省が調査を始めて、法改正を繰り返しています。
最近の法改正では、通信サービスとスマホ本体は完全分離して契約しなければならなくて、通信サービス契約を前提にスマホ本体の購入価格を値引きすることが禁止されています。
これは、値引きの原資がスマホの機種変更をしない消費者が負担しているビジネスモデルになっていたため、不公平な料金を是正するために法改正されました。
スマホ本体と通信サービスの料金はセットだと思っていたけど、どう違うの?
いい質問ですね。
それぞれの役割を説明します。
通信サービスは、電話番号などの契約内容の情報が入っているSIMカードに集約されています。
一方、スマートフォンはSIMカードがなければ、電話は使えませんし、Wi-Fiがつながるところでしか使えません。
スマートフォンにSIMカードを挿入して、携帯電話として使えるのです。
通信サービス事業者やスマホショップは、セット販売が原則のように提案してきてるけど、あれには応じたらダメなのね!
スマホ本体は必要に応じて機種変更すればいいのね。
そんなのノッティーさんから教えてもらえるまで、知らなかった!
私の周囲はプラン変更と機種変更は同時だとまだ思い込んでいると思う。
通信サービス関連の会社は広告費用が大きいから、マスコミも忖度して報道する優先度を下げて、扱わないのでしょう。
民放のテレビ局にとっては、スポンサーがお客様ですから、うまくスポンサーの意向通りに視聴者を誘導することが目的なのです。
私たちは、テレビ局と通信サービス事業者の誇大広告にまんまと印象操作されていたということなのね!
ノッティーさん、そうなんですか!
テレビはほとんど見ないので知らなかったです!
だから、テレビを見ない世代は、情報にあまり影響されないのです。
ノッティーさん、iPhoneってAppleストアで購入して、契約しているSIMカードを入れればいいんですよね?
…
なおとくんの言ってるのかさっぱりわからない、ノッティーさん説明してよ。
スマホショップで販売されているスマートフォンは、通信サービスの事業者がスマートフォンを各メーカーから仕入れて利益を上乗せして販売しています。
わかりやすい例がAppleのiPhoneシリーズですね。
比較すると、Appleストアのメーカー希望小売価格より数万円程割高なので、現実を知れば後悔します。
しかも、スマホショップでは、Apple製品については初期設定や操作方法などはあまりサポートしてくれないのです。iPhoneを始めとするApple製品は全てAppleサポートへ問い合わせをすることになります。
スマホ本体のことを知らないことを逆手にとって、数万円も上乗せしてるものを平気な顔で勧めてくるなんて…
もう二度と行きたくなくないわ!
家族分を考えると…
知らないで割高に購入していたことを、妻に知れたら大変だ!
つよしさんもゆきりんも、落ち着いてください。
今までのことは仕方がないのです。知らなかったのですから。
今後は、自らが契約者としての理解する義務をしっかりと考えていけば、情報を小まめに確認するようになり、支払額は自ずと減っていきます。
なおとくんは、同調圧力や情報には簡単に影響されない、情報を取捨選択できる世代だから、あのように簡単に考えることができるのです。
ノッティーさんに認めてもらえたら自慢できるね!
なおとくん!
それはちょっと違うんじゃない…
私は、通信サービス事業者や代理店などのスマホショップような中間業者が間に入って、利益だけを抜き取って、フォローをしないのであれば、正規のメーカー希望小売価格であるAppleストアで購入すべきであると考えています。
ちなみに総務省と消費者庁は、店舗ごとで価格が異なるので注意することを国民に呼びかけています。
実際に、AppleストアでiPhoneを購入した場合は、Appleストアにて初期設定やデータ移行などを全てAppleの専任スタッフがサポートしてくれて使えるようになるまで寄り添ってくれます。
今は、コロナ禍なのでAppleサポートへ連絡して電話でていねいにサポートをしてくれます。
それで、ノッティーさん、通信料金は自動的に安くなるの?
消費者の利益になるとしても、契約している料金プランが自動的に変更されて、勝手に安くなることはありません。
通信料金もスマートフォン本体の販売価格の価格設定方法に似ていて、スマホショップである通信サービス事業者の代理店に、その店舗で契約した通信サービスの内容に応じて利益配当がされているのです。
なおとくんのように、スマホショップを使用しないで、自分の生活スタイルにあった通信サービスの会社を選んで契約することで、スマホショップは利益配当が減るのです。
大手3社が予定しているオンライン契約専用の料金プランは、代理店が一切関わることがないので、配当利益分を削減して低価格化を実現しています。
ただし、このオンライン契約専用の料金プランは店舗や通信サービス事業者へ電話で問い合わせるなどができなく、全てチャットにてのやりとりとなりますので、混乱を避けるために各社は1つの料金プランだけに絞っています。
この通信サービスだけに関して、本当に問い合わせる事ってありますか?
ほとんどが、スマートフォン本体のことですよね?
それであればAppleのiPhoneにしておけば、Appleサポートが使えますよね。
スマホショップには行きたくないから、オンライン契約専用の料金プランはハードルがあるけど、今からよく理解して、契約変更するように考えるわ!
節約できた金額で、新しいiPhoneが買えそうだわ!
ノッティーさんにいい話を教えてもらったと、妻に話せるから安心したよ。
これからは、少しずついろんな情報を得ながら、契約者の責任を持って理解するようにするよ。
つよしさんも、ゆきりんも、前向きに取り組む気持ちになったみたいですね。
やはり、自己努力によるインセンティブ(成果報酬)があることがわかれば、生活に直結しているから、大切に考えるようになりますね。
下記に詳細内容を説明していますので、ぜひ読んで家庭の財務改革を実現してください。
通信サービス大手3社のオンライン契約専用プランが出揃いました。
大多数の方は、とりあえず通信サービスの会社や、プラン変更をすれば支払いは抑えられると期待してしまいます。
中身をよく理解して自分のその時の生活スタイルにあった契約にしましょう。
2月18日に、最後発の詳細発表をしたソフトバンクのLINEMOの特徴は、LINEを使ったLINEトーク、 LINEの音声通話とビデオ通話がデータ容量20GBにカウントしない代わりに、通話がLINEを主体にユーザーを想定して、電話発信の無料通話分5分間まで無料をオプション化し、auのpovoと(ポヴォ)と同じ価格帯系の2,480円で、5分まで通話無料はオプションとして500円が別途必要となり、大手3社は同条件では2,980円となりました。
LINEMOの発表を受けて、NTTドコモから3月1日にahamoについて、さらに詳細発表が予定されており、対抗策と見られます。
LINEMOのLINEトーク/音声通話/ビデオ通話は本当に他社と比較してメリットがあるの?
筆者のが実際に試した環境では、LINEのカウントフリーであるトーク/音声通話/ビデオ通話は、20GBを使い切った後の速度の1Mbpsでも問題なく利用できますので、最後発としauのpovoと同価格でさらにセールストークを付けたかった事が推測されますが、実際問題はなんら影響がありません。
筆者は、大手3社のオンライン契約専用プランは、4G/LTEの通信基地局が25万局と他社と圧倒する通信の信頼性があるNTTドコモのahamo(アハモ)一択であると考えます。
auとソフトバンクの4G/LTEの通信基地局数は、約17万局でソフトバンクが若干少ないです。
同条件で同じ料金であれば、通信品質の信頼性でしか比較はできません。
通信品質の信頼性は、速度低下に直結します。一見、同条件に見えても、当社比となりますので、メリットしか大きく表示していません。
通信エリアや通信品質が通信サービスの最も重要な説明事項でありながら、消費者に対してはあいまいにして混乱させています。
結局は今まで通りの契約で躊躇(ちゅうちょ)して、値下げの恩恵は受けれません。
国民的な値下げを求める声に対して、通信サービスの提供条件を十分な説明をしない事業者に問題があります。
実店舗があるUQやY!mobileなとのサブブランド動向
オンライン契約専用プランが発表されて、さらに第4の選択肢である楽天モバイルの価格とサービスは変更されずに、1GBまでであれば無料のプランが発表されました。
それを受けてユーザーの流出を防ぐために、サブブランド2社は価格改定を実施しました。
単純に説明すると…
au回線のUQは値下げや余った通信量を翌月に繰越可能な「くりこしプラン」になり、改善されました。賢く使えば便利に成りました。
ソフトバンク回線のY!mobileは料金据え置きで、10分間までの国内通話が別料金となり、実質的な値上げで改悪になりました。
単純だった料金体系を値上げの上、複雑化したのです。
また割引がありますが、安くするためには、支払い総額が増えるホームルーターや光回線、そして家族回線を増やすなどが必要です。店舗では必ず勧誘があります。
筆者は総合的評価した結果、Y!mobileをお勧め致しません。
楽天モバイルは問題なく利用できるの?
楽天モバイルに割り当てられている4Gの周波数帯が少なく、高速ですが障害物に弱い特性があり、屋内に弱い(アンテナ本数が急に少なくなる)場合があります。
楽天モバイルは基地局数を効率的に増やして、筆者の住む大阪市内の中心部でも以前は楽天モバイル回線の電波ではなくパートナ回線の電波の通信エリアでしたが、先日では楽天モバイル回線の圏内になっており改善されていました。楽天モバイルの通話アプリ(Rakuten Link)や、契約情報を確認するアプリ(my 楽天モバイル)で、通話品質や通信品質のアンケートを収集しており、位置情報も提供して改善するように協力できます。協力に応じて速やかに改善されているようです。
筆者自身はiPhone12Proにドコモ回線(nano SIM)と楽天モバイル回線(eSIM)を同時併用しています。楽天モバイルの料金プランは1種類しかないため、好条件の新しいプランが発表された後に自動的にプラン変更が適用されます。
現状では、iPhoneXs、iPhoneXR、iPhone11シリーズ、iPhoneSE第2世代、iPhone12シリーズでは、SIMロックを解除した状態では、物理SIMカードと楽天モバイルのeSIMが利用できます。
楽天モバイルは通信と通話が無制限で2,980円で、4月からは1GB未満であれば無料になります。
筆者のひとつのiPhone12Proで、2の番号を同時待受可能でいろいろと役に立っています。よく知らない相手には、副回線の楽天モバイルから電話をかけるようにしてます。
楽天モバイルの通話アプリのRakuten Linkは、留守番録音機能(無料)が付いているので、よく親しくない相手とやり取りする場合でも留守番電話にメッセージを残す事が可能です。
ショートメッセージ送信が無料など、従来にない画期的な利便性に驚きました。
通信エリアでは若干の不便を感じていますが、屋外では開通エリアマップの通り利用できています。
既存SIM契約と楽天モバイルの二刀流でこんなことも
まだ通信エリアが狭かったり、屋内など建物内での通信が安定しないので、無料期間を利用して、少し2つの契約の平行して様子を見る事が望ましいです。
2つの回線がひとつのiPhoneで同時に使えることで、親しい友達と、それ以外で使い分けたり、留守番殿が使える事で今までためらっていた電話にも積極的にかけれますね。
無料期間を上手に利用しましょう。
例えばこんな使い方も
主回線は低価格のMNVOへ転出し長年使っていた番号で、楽天モバイルの電話番号も持っていて、モバイルデータ通信は楽天モバイルにして、通信は無制限、待受は2回線、親しい相手と通話する時は、LINEやFaceTime、Instagram通話などがあり、さらに無料のRakuten Linkからの発信も可能になります。
オンライン契約専用プランは、留守番電話サービスがない
現状公表されている条件では、大手3社はシンプルで選択肢を減らした特別な料金プランです。ですので従来の高額なプランと同様の使い勝手やオプションはあまり期待できません。
そこを補完するのが、楽天モバイルでの通話アプリのRakuten Linkの無料の留守番電話サービスです。楽天モバイルを電話機能しかつわなければ、データ容量はカウントされませんので、毎月の請求額は0円になります。
楽天モバイルの弱点はiPhoneに公式対応していない
楽天モバイルでは、iPhone(Xと8以前の機種は除く)だけでなく、iPadもほとんどで利用可能です。設定をすれば利用は可能ですが、楽天モバイルに設定方法が紹介されていますが、Apple側が公式対応を発表していないため、サポート対象外となっています。
筆者が考えるに、楽天モバイルがAppleに正式対応するためには、楽天モバイル側のノルマである契約者数と販売台数、そしてiPhone側の楽天Edyの対応があります。
それを差し引いても、消費者が得られる楽天モバイルの低価格と利便性は大きなメリットがありますので、最初は無料期間のお試しで利用される事をお勧めします。
オンライン契約できない消費者は、今後店舗でさらに搾取される
選択肢が増えたにもかかわらず、スマホショップへ問い合わせると、店舗の都合で自社のサービスだけしか勧めることができませんし、必要でない勧誘が必ずあります。
本体と通信サービスがセットで本体価格値引きをしたりと、電気通信事業法で禁止されている行為を平然としています。これは明確な(行き過ぎた囲い込み)禁止行為です。反社会的な禁止行為を伴う事業活動で、消費者に不利益が増大していることが社会問題になっています。
よくわかっていない消費者に、TVCMなどで極端に低価格の学割のプランが放送されていますが、条件のほとんどは店舗へ行かなければわからないような広告展開にしており、実際の学割プランの条件(通信容量の少なさ)に驚いてあきれると思います。
このように倫理観のない誇大広告で店舗誘導して実際には他のプランに契約ざるを得ない利益優先の仕組みがあるのです。
消費者はその仕組みを理解して検討できなければ支払額は増大します。
筆者の先日(2021年2月)の体験談
筆者は、とある複数のキャリアショップでiPhoneの価格がAppleのメーカー希望小売価格よりかなり高額な理由を問うたところ、アップルストアで販売しているiPhoneの型式と、キャリアショップモデルは違うので、比較はできませんと強く自信を持って回答されました。
Appleに事実確認をしたところ、そんなことはなく同じものをSIMロックして販売しているだけですと言われたので、キャリアショップでは不実告知(事実と異なる説明を消費者にして、販売契約をにつながる動機につなげる悪質な禁止行為)が横行していることになります。
もちろんこの禁止行為は総務省に情報提供しています。
ですが、店舗スタッフよりも幅広く深い知識を持っている消費者は稀で、そういった消費者は店舗には行かずに個人で試行錯誤して月々の支払いを抑えています。
まとめ
家計支出における通信サービスの割合は、食費を除くと、①住宅費②保険の次に大きな出費で、世帯合計で年額で計算しなければなりません。
住宅や保険は、かなりしっかりと説明を受けますし、その説明をその時だけでも理解はしていますよね?
ですが通信サービスだけは、難しい、面倒、を理由に出費が垂れ流しの状態で、賢く使っている人と、そうでない人で、桁が違う格差がつき、年額総額を目の当たりにすると、なんのために働いているのか、情けなくなります。
そこから、脱却するには自助努力を高めることしかないのです。その努力の報酬は毎年必ず成果とし大きな節約利益が発生するのです。
変化する社会情勢に対応して、出費を減らして、労働時間を減らして、自分の自由に文化的に過ごせる時間を取り戻しましょう。
関連リンク
- 総務省 携帯電話ポータルサイト(暫定版)
- 作成:令和3年2月21日
- 文:能登健
- 出展:総務省、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクグループ、楽天グループ
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