【実は通信品質(つながりやすさ)が違う】通信各社のホームルーターの違い 通信品質の比較あり! 強引•執拗な勧誘や値引きで妥協し選んで不利益が発生していませんか?
8月後半から10月にかけて、異動のなどの引越しのシーズンで、移転先の自宅のインターネットの環境が気になるところです。
秋から仕事で転勤になって、引越しすることになったの。
引越し先の住まいでネットのWi-Fi環境があるのか心配なんだけど、どうしたらいいのかしら?
さとみんさん、転勤されるんですね。
引越し先での住まいで、Wi-Fi環境や有線のインターネット差込口があるなどは、転勤先のエリアの不動産会社で住まいを探す時に条件に入れたらいいですね。
あとで付ける出費が増えますから最初から家賃に含まれている方が望ましいですね。
そうね。
インターネットが使える住まいだと割高な家賃と考えてしまってたけど、後から別途支払うことを考えれば、家賃に含まれていると余計な手続きが不要だから、引越しのいくつかの手間のひとつが無くなって助かるわ。
もし、転勤先で住まいを探してもインターネット環境がない場合は、ホームルーターの利用をおすすめします。
ただ、ホームルーターは通信各社によって電波のつながりやすさ、本体価格、月額利用料金がかなり異なりますので、必ずしっかりと理解してから契約を検討してください。
ホームルーターって、工事なしで本体をコンセントにつなぐだけでつかえる通信サービスでしたよね。
ソフトバンクのソフトバンクエアーをTVCMやネット広告でよく見かけるわ。
ドコモやKDDIもたしかサービスを提供していましたよね。
それです。
ソフトバンクエアーは、ホームルーターの中でかなり以前からあります。
ソフトバンクの電波の割り当てが少ない時代の名残りで、障害物に強い電波を携帯電話に割り当てて、ソフトバンクエアーには障害物に弱い電波が割り当てられています。
通信が混雑する通勤時間帯や昼休み、夜間は速度が低下します。これは今も契約約款にしっかりと記載されています。
障害物に弱い電波のみの利用や、速度の低下は今も変わりません。
また、本体価格が他社よりかなり高く、総合的にはおすすめできません。
ソフトバンクの広告を鵜呑みにしてはいけないのね。
販売の現場では割引額や価格の比較だけで、つながりやすさの比較がないから価格の安さだけで粗悪なサービスを選ぶように誘導してるのね。
固定回線の快適性はないのね。
他社はどうなってるのかしら?
KDDIは障害物に強い電波(プラチナバンド)を使う場合に、別途料金が必要でさらに通信量も限られています。
プラチナバンド以外の電波の利用は無制限ですが、つながりやすさに不安が残ります。
auや、 UQ WiMAXのブランドで提供されています。
最近サービスを開始した、ドコモはどうなのかしら?
ドコモのホームルーターは、ドコモの携帯電話の電波がプラチナバンドであっても無制限に使えるのが、他社よりポイントが高いですね。
さらに携帯電話の全ての電波を使えるので、つながりやすさや安定性は他社より格段に違います。
時間帯による混雑の影響も少なく、固定回線に近いイメージで無制限で利用できます。
ドコモの通信設備のスケールメリットを活かしたサービスで、他社の弱点を克服しています。
楽天モバイルのホームルーターはないのかしら?
楽天モバイルのホームルーターは、まだサービス開始はされていません。
総務省に「Rakuten turbo」の名称で無線機器の申請をしていますが、サービス開始時期は未定です。
そもそも楽天モバイルの回線はエリア内なら無制限なので、スマホのテザリング機能を使ってルーター代わりに使ってる人が多いですね。
相談したおかげで、理解できてきたわ。
総合的に検討すると、ドコモのホームルーターが利用料金も安く、障害物にも強くつながりやすいので、一択なんですね。
そうなんです。
各社の違いを整理して比較すれば、おのずと何が適しているのかはわかります。
ですが、他社に先行してサービスを提供しているソフトバンクエアーを利用されている方は、更新月と本体価格支払い時期の縛りで、仕方がなく妥協して他の選択肢を検討できなくなっています。
令和4年7月の法改正で、全ての通信サービスの解約金は、1ヶ月分の利用料を超えることは無くなりましたが、法改正前に契約したものについては、適用されません。
また、解約金を減額されることを見越して、解約してもホームルーター本体の価格は全額支払わなければなりませんので、簡単に解約されないようにソフトバンクエアーの本体価格が高く設定されています。情報弱者ビジネスの極みです。
そうなのね。
そんなこともあったなんて知らなかったわ。
広告が多く家電量販店で積極的に勧誘してくるソフトバンクエアーが優れてるものだと思ってたわ。
他社から後発のサービスが提供されている今となれば、情報弱者の長期ユーザーを騙す手段のように見えて、悪意すら感じるわ。
よくわからないことは放置せずに調べる事が大事なのね。
そうなんです。
よくわからないことは放置せずに調べないと、自宅にインターネット環境があるにもかかわらず、調べないが故に余計や契約をして毎月の支払いが増加して、その増加分を補うために長時間労働をしている人も少なくありません。
調べなくて妥協する事で悪循環が進みます。
そうよね。
転勤先の住まいの近くにどんなお店があるのかも先に調べておこうかしら。
ステキなカフェも探しておかないとね。
そうですね。
自分自身の豊かな時間を過ごすために、調べることを妥協せず、自分のためだと思ってしっかりする事が大切ですね。
仕事でも調べる事で解決する事が多いのだから、同じですよね。

近年では、携帯電話の電波を利用した据え置き型のホームルーターが、移転先にて配線工事なしで、「コンセントにつなぐだけで、自宅内で無制限にWi-Fiの通信できる」として、通信各社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル)が商品とサービスを提供しています。
ホームルーターのつながりやすさは通信会社で違います!
ホームルーター本体の販売と、ホームルーターの通信サービス契約が完了すると、自宅内に持ち帰ってホームルーターをコンセントにつなぐだけで携帯電話の電波をつかんで、自宅内が快適なWi-Fi環境になるはずです。
ですが、通信会社によって提供されているホームルーターや通信サービスの内容が異なるため、快適な通信ができない事が多くあります。
※通信の安定性を求めるのであれば、無線タイプのホームルーターではなく、光回線でのインターネット環境をお勧めします。
キャリアショップなどの販売代理店では、他社比較がなく値引きやお得感だけで、執拗・強引な勧誘をしてきます。利用する際に最も重要な通信品質は、法律に基づく正確な説明はほぼありません。(違法です)
家電量販店などでは大手3社の価格比較のみで、利用する消費者として大切な通信品質や解約時の負担総額を比較の表示はありません。
ネットでの比較記事は、多くが企業からの利益提供を伴う案件で、都合の良い記事広告ですが、情報リテラシーが低い方は利益誘導記事や広告の見分けができません。
ネットの利益誘導記事などをステルスマーケティングとして、一般の消費者の購買の選択に困難を生じさせ経済的な不利益(消費者被害)を発生させています。

通信会社別ホームルーターの通信サービスのつながりやすさと本体価格
現在、通信大手各社のNTTドコモ、KDDI(au、UQ WiMAX)、ソフトバンクモバイル(ソフトバンク、ワイモバイル)の3社からホームルーターが一般消費者向けに提供されています。
各社の仕様表はリンク先にありますが、実際に消費者側が料金(本体料金を含む)を支払ってサービスを契約する前に必ず検討しなければならない重要なポイントを比較しました。
※基本説明事項ですので、不利益な制限も含めて必ず契約時には文章と口頭で説明があります。丁寧な説明がなければ、その代理店の契約行為は電気通信事業法違反になります。
項目 | NTTドコモ | KDDI (au、UQ WiMAX) | ソフトバンク (ソフトバンク、ワイモバイル) |
---|---|---|---|
サービス名 | ドコモhome 5G | ホームルータープラン 5G | SoftBank Air |
月額料金 | 4950円/月 | 5,170円/月 | 5,368円/月 |
製品名 | home HR01 | Speed Wi-Fi HOME 5G L11 ZTR01 | Airターミナル5 |
メーカー | SHARP | ZTE(中国) | OPPO(中国) |
本体価格 | 39,600円 | 39,600円 | 71,280円 ※高額過ぎる価格設定で解約を妨げている。 |
同時接続台数 | 64台 | 30台 | 128台 |
無線規格 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
5Gの対応 | あり | あり | あり |
4Gのプラチナバンドの対応 ※屋内など障害物の回り込みに強い | Band19(800MHz) Band28(700MHz) | Band28(700MHz) ※別途有料プランが必要 (無制限ではない) | プラチナバンドの対応なし |
SIMロック制限などの再利用性 | SIMロックなし。 周波数帯次第(Bundが同じ)で利用可能。 | SIMロックなし。 周波数帯次第(Bundが同じ)で利用可能。 | SIMロック制限と契約時SIMカードでのみ動作。 ※再利用は不可能。 |
※後発の楽天モバイルは総務省にホームルーター「Rakuten turbo」の機種名称を登録申請されていますが、現状ではサービス開始時期や料金などは全く公式に案内されていません。


通信会社別のホームルーターのつながりやすさの目安となる利用電波周波数帯
ホームルーターの電波のつながりやすさの目安にとなる、通信各社の電波周波数帯の割り当てと、ホームルーターで利用可能な電波周波数帯を次の表に示します。
周波数帯が低い700MHz帯が障害物などの回り込みに強く、周波数帯が高くなるほど回り込みが弱くなり、直進性が強くなります。したがって、2GHz帯以上は屋内などにつながりにくい傾向にあります。
高い周波数帯はデータ転送容量が大きく直進性が強いため、屋内での利用ではつながりにくいだけで、通信が切断されているわけではないので、超低速での通信になる場合が多くなります。
つまり、通信速度が遅くなっても、通信停止や通信障害ではなく、そももそもが物理的に屋内での利用に向いていないだけなのです。
※ソフトバンクのホームルーターのサービスは、通信が混雑する時間帯などで、通信速度の制限が発生しやすい傾向にあります。
周波数帯 通信規格 bund | NTTドコモ | KDDI | ソフトバンク |
---|---|---|---|
700MHz帯 4G Bund 28 | ◎ | ○※有料 制限あり | △ |
800MHz帯 4G Bund 18/26 | − | △ | − |
800MHz帯 4G Bund 19/26 | ◎ | − | − |
900MHz帯 4G Bund 8 | − | − | △ |
1.5GHz帯 4G Bund 11 | − | ◎ | △ |
1.5GHz帯 4G Bund 21 | ◎ | − | − |
1.7GHz帯 4G Bund 3 | ◎ | ◎ | △ |
2GHz帯 4G Bund 1 | ◎ | ◎ | ◎ |
2.5GHz帯 4G Bund 41 | − | ◎ | ◎ |
3.4GHz帯 4G Bund 42 | ◎ | − | △ |
3.5GHz帯 4G Bund 42 | ◎ | ◎ | ◎ |
3.7GHz帯 5G Bund n77 | − | ◎ | ◎ |
3.7GHz帯 5G Bund n78 | ◎ | ◎ | − |
4.5GHz帯 5G Bund n79 | ◎ | − | − |
28GHz帯 5G Bund n257 | △ | △ | △ |
※凡例の説明
◎:携帯電話で利用かつホームルーターのサービスで利用
○:携帯電話で利用しているが、ホームルーターでは別途有料
△:携帯電話で利用しているが、ホームルーターのサービスでは不使用
−:電波の割り当てなし
通信会社別ホームルーターの通信サービスの比較表の解説
実は、消費者側が利用する自宅内である屋内につながりやすい電波を制限なく利用できるのはNTTドコモのホームルーターのみで、KDDIでは屋内でつながりやすい電波であるプラチナバンド(700〜900MHz代)は、別料金で通信容量に制限があります。
ソフトバンクはそもそも、プラチナバンドは利用せず、屋外など障害物に弱く広範囲に届く電波のみを使用しています。
したがって、利用する自宅が集合住宅の構造が鉄筋コンクリートの場合は、かろうじてNTTドコモのホームルーターが通信できる可能性があります。
KDDIは別料金での通信容量が制限を越えれば、つながりにくく結果として通信速度はかなり遅くなります。
つまり、貴重なプラチナバンドをホームルーターに積極的に利用することはないようです。
消費者の錯誤契約が多いソフトバンクエアーのビジネスモデルは現在でも継続中
ソフトバンクのホームルーターは障害物に強い電波を使ってませんので、かろうじて電波はつかんでいるのですが、通信速度は強い速度制限があるような状態で、快適な通信サービスは利用できないことが多いです。
また、ソフトバンクのスマホにも共通して発生している事ですが、通信が混み合う昼の時間や夜間などは、つながりはするものの通信速度は期待できません。
他社では実用上で困る通信速度制限が毎日継続して再現することはありません。
電気通信事業法では、契約時には基本説明事項で契約前に説明あり、消費者のレベル感に合わせた説明の上で契約を締結しなければ行政指導の対象となります。
にも関わらず「不利益の不告知」は通信業界で一般化しており、消費者契約法では「不当な契約」として無効取消の権利行使が可能になっています。
他社のホームルーターではSIMロックはされていないのに対して、ソフトバンクエアーの本体はSIMロックされており解約した後に他社回線で使う事ができないため、メルカリなどで最低出品価格の300円で多く出品されてます。
他社よりも高額な本体でありながら使い勝手が最も悪く、再利用もできないとなれば、環境にも悪影響です。お世辞にも持続可能な取り組みとは言い難いとものです。
ソフトバンク株式会社(9434)は、会社として環境マネジメントシステムのISO14001を取得認証しており、株式市場ではESG※評価の指標を概ね満足しているとされているプライム市場の上場維持基準に達していると自ら公表しています。
ESGとは、環境(E: Environment)、社会(S: Social)、企業統治(G: Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。企業が長期的に成長するためには、経営においてESGの3つの観点が必要だという考え方が世界中で広まっています。
温暖化や水不足などの環境問題、人権問題や差別などの社会問題など、人類はさまざまな課題に直面しています。こうした中、2006年のPRI(責任投資原則)発足を機に、ESGやESG投資へ社会の注目が集まりました。
持続可能で豊かな社会の実現を目指す「ESG」への取り組みは、今後も拡大していくと考えられます。
現在では、金融庁では株主をはじめ社会を欺く不正がことの起きない仕組みつくりとして、ESG評価をデータ化する方向で進んでいます。
消費者としては、ソフトバンクが突出して錯誤させる広告が多く、どの指標を信用すれば良いのか困惑し、誇大広告や執拗な勧誘で購買や契約がゆがめられ消費者の不利益が発生しているように見えます。


通信会社別ホームルーターと通信品質の総合評価【参考】
通信会社別ホームルーターの使いやすさや価格面を、サービス内容や本体の仕様を根拠に、忖度なく消費者目線で総合的に評価しました。参考にしてください。
項目 | ドコモhome 5G (NTTドコモ) | ホームルータープラン 5G (KDDI) | SoftBank Air (ソフトバンク) |
---|---|---|---|
月額料金 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
本体価格 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
自宅内設置でのつながりやすさ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
通信速度低下の少なさ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
解約時の本体価格の負担 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
解約後の通信会社変更利用 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ☆☆☆☆☆ |
解約のしやすさ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
ホームルーターとしての標準プランで役割が果たせるものは、NTTドコモのドコモhome 5Gが消去法で残ります。
ですが、マンションなどの鉄筋コンクリートの建物の場合はつながりにくい場合もあることを理解した上で検討してください。
KDDIのau、UQ WiMAXのホームルーターは、屋内でつながりやすいプラチナバンドを使う場合は、別途料金が必要で通信容量も限られています。
ソフトバンクエアーは以前から高い周波数の電波のみを使用しており、通信品質はほとんど改善されてませんので、現状でもつながりにくく通信速度がかなり遅くなっています。またソフトバンクのホームルーターは、本体価格が異常に高額で、支払い終えるまでの中途解約時には、高額な残債が支払いが消費者問題になっています。
民法の上位にある特別法の消費者契約法では、消費者が事業者と契約した重大な内容に「不利益事実の不告知」があった場合は、不当な契約で無効となり、最初からなかったものとして、取り消しが可能になり既払い金も返還対象となります。
まとめ
ホームルーターの導入や接続不調の場合は、届く電波の種類や、本体価格、契約期間など総合的に確認しましょう。
各社のホームページの誇大広告や代理店の都合の良い説明に勧められるままではなく、必ず自分の生活スタイルにあった通信環境を整えて、快適に支払い額を減らしましょう。
参考リンク
- NTTドコモ ドコモhome 5G 製品スペック:
https://www.docomo.ne.jp/home_5g/router/spec.html?icid=CRP_HOM_router_to_CRP_HOM_router_spec - KDDI au UQ WiMAX ホームルータープラン5G Speed Wi-Fi HOME 5G L11 ZTR01 製品スペック:
https://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet?pageID=jg01_01&PC=020&TC=N&PK=1&FN=210301N020&SN=%94%46%8F%D8&LN=13&R1=&R2= - ソフトバンク SoftBank Air Airターミナル5:
https://www.softbank.jp/internet/air/spec/
参考記事
- 作成:令和4年8月25日
- 文:能登 健
- 出典元:総務省、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク
- 画像:いらすとや、ぱくたそ