【有名ブランド品の通販】 悪質な海外ネット通販サイトでの有名ブランド品の模倣品・詐欺に注意
このシューズは大人気で希少なのに、新品の在庫があることが不自然なんだけど、この商品がどうしても欲しい。
この日本語が少し怪しい通販サイトは安全なのかな?


シューズに限らず、希少な有名ブランド品は、ブランドの正規販売店で現物を確認して、買わないとさまざまなリスクに巻き込まれる場合があります。
例えば、どんなことに気をつければいいの?


このシューズの場合は、現物を確認できていないから、サイズ感の妥協は許容しなくてはなりませんね。
本来であれば、正規販売店で正規販売価格で買うのが望ましいですが、大人気で希少となれば、偽の通販サイトで取引をさせて、商品を送付しない場合があります。
商品を送付してきた場合でも、模造品であったり、日本市場向けの品質基準をクリアしたものではなく、並行輸入品であったりと、消費者が本来希望していたものが手に入らない場合が多くあります。
その場合の決済方法としては、銀行振込、電子マネーやクレジットカードの三択になります。銀行振込や電子マネーの場合は、その費用の損失だけで被害は拡大しませんが、クレジットカードで決済した場合は、決済手段の情報を悪用される可能性が高いです。
また、そこの通販サイトでの取引履歴から、広告メールが継続的に届きます。
あなたの個人情報である氏名と住所が悪用される恐れもあり、さまざまなのリスクがあります。
少し聞いただけで、百害あって一理なしってことがわかったよ。
やっぱり難しいけど、有名ブランド品は正規販売店で現物を確認してから、購入するのが確実なんだね。
憧れている高価な有名ブランド品で、トラブルに巻き込まれたら、その後はしばらく精神的なダメージを引きずりそうで、自分自身の中での憧れのイメージが崩壊しそうだし、キチンと正規販売店で現物を確認するようにするよ。


そうですね。
このような、人気に便乗して通販サイトを装い、実際は模造品を送付したり、詐欺疑い(商品が未到着)だったりする悪質業者による被害が多発しています。
騙されないように冷静になってから考えましょう。
昨今のインターネットの活用により、国内はもとより海外の全世界に繋がり、さまざまな情報を収集して、生活に応用することが可能な時代になりました。
しかしながら、自分自身の物理的な生活圏を超えてあらゆるところへにつながってしまうが故に、さまざまなトラブルが絶えません。
これは、海外旅行に行く際の最低限の防犯の注意事項のようなもので、利用者の考えている日常や常識などの価値観や判断が同じ相手だけではなく、異なる相手にも接触する可能性があるということです。
インターネットの広告で、高級装飾品やファンションの有名ブランドや、有名スポーツブランドなどが、入手困難な商品に関わらず特別価格で買える、または明らかな模造品としてスーパーコピーと表示して低価格で販売しているなどがあります。
これらは海外の反社会的な組織が関係していますので、一切関わらないでください。
有名ブランドの商品は高額ですので、必ず正規販売店で現物を確認して購入を検討してください。
量販店やディスカウントショップで扱われている並行輸入品は日本国内の正規流通ルートでは扱っていない場合がありますので、正規販売店での修理などのアフターサポートは受けれません。
消費者庁からの注意喚起情報
消費者庁では、海外ネット通販サイトでの消費者トラブルの未然防止及び被害拡大防止を目的として、海外著名ファッションブランドの権利者等の協力を得た上で、次に該当する海外ウェブサイトに関する情報を公表しています。
- 消費者庁が模倣品の販売を確認した海外ウェブサイト
- 消費者庁が模倣品の販売が強く疑われることを確認した海外ウェブサイト
- 消費者庁が詐欺が強く疑われることを確認した海外ウェブサイト
- ブランド品の権利者等が模倣品の販売を確認した海外ウェブサイト
- ブランド品の権利者等が模倣品の販売が強く疑われることを確認した海外ウェブサイト
- ブランド品の権利者等が詐欺が強く疑われることを確認した海外ウェブサイト
模倣品を販売するウェブサイトを見抜く4つのチェックポ イント
消費者庁のリストは、現存のウェブサイトを網羅したものではありません。本リストに掲載されていないウェブサイトであっても、次のような特徴が見られる場合は、 信頼できるウェブサイトか否かを慎重に判断してください。
- 正確な運営情報(運営者氏名・住所・電話番号)が記載されていない
- 正規販売店の販売価格よりも極端に値引きされている
- 日本語の表現が不自然である
- 支払方法が銀行振込のみとなっており、クレジットカードが利用できない
消費者庁で公表されているリストは、残念ながら紙媒体ベースのPDFで、情報の更新が随時されていません。
ですが、模造品や詐欺などの通販サイトの多さと、扱っている有名ブランド、ウェブサイトのアドレスなどを見て、悪質な傾向を掴んでいただける内容になっています。
まとめ
有名ブランド品を語る悪質な通販サイトは、実在する通販サイトを装ってウェブサイトの名称、住所、画像等を無断使用しているケースも見られます。ウェブサイトの名称のみで判断するのは避けてください。
怪しい、または本物かどうかわからない場合は、慌てて契約せず、消費者ホットラインへ(局番なしの188)へ相談してください。
参考リンク
- 消費者庁 悪質な海外ウェブサイト一覧: https://www.caa.go.jp/notice/caution/internet/assets/consumer_policy_cms105_210531_01.pdf
- 作成:令和3年6月8日
- 文:能登健
- 出典元:消費者庁
- 画像:いらすとや、ぱくたそ