この時期の個人間の借金のお願いには、注意してください!

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 新型コロナウイルス感染症の影響や、感染拡大防止の自粛要請など、国民の多くは経済的にダメージが継続しています。
 この感染症が要因の事業継続用の保険商品はなく、政府が国民を助けるために必死になって、緊急支援策を次々と出し、制度を利用するようにお願いしています
 全国民に一律10万円を給付する特別定額給付金は、制度を利用する練習的な社会実験です。キチンと資料を理解して支援を受けなければ生き残れません。

 このように、従来に加えて、緊急支援策があるにも関わらず、制度経済的に困窮している方々は、健常者で高齢者でもないのに、「めんどう」を正当化して、自己責任を放棄する傾向が多いようです。
 そして、安易に疎遠な知り合いに借金したいと突然連絡や訪問してきます。
 夜間に突然訪問されたり、職場へ訪ねてこられたりと、こちらの都合はお構いなしに、強引に反復的に要求してきます。強要や脅迫、建造物不法侵入、ストーカー行為などの違法行為をしてまで接近してきます。

 一度でもお金を貸してしまうと、何度でも借金のお願いに来るので、どうしようもありませんし、返す目処も明確にならないまま、債権額が膨らんできます。
 要は、返済する計画性がなく借りているので、債権は返却されませんし、自宅や職場などに迷惑を掛けられて、貸した側の評判も悪くなります。そして感謝の連絡も無く、意図的に音信不通になります。
 この新型コロナウイルスが始まってからは、この様な人生設計やリスク管理にルーズな方々が、経済的に困窮し、異常ともいえる行動で、借金をするトラブル案件が急増しています。

 相手のことを考えて、思いやりがあるのであれば、借金のお願いをする場合には、事前に連絡があり、互いに調整の上で協議するのが本来あるべき姿です。
 普段から人生設計やリスク管理にルーズな方々は、その様な手順を「めんどう」と考え、異常な行動で接近してくるのです。

 この様な、疎遠な知り合いから連絡や訪問があった場合は、絶対に直接会う前に、会う目的を明確にさせて、会うか判断してください。拒否して強引に訪問された場合は、すぐに警察へ連絡してください。

 実はこの話は、私の近親者で実際に発生した事案で、警察を呼び、トラブル相手は警察から二度と接近しないように念書に署名して、ストーカー被害事案になったのです。
 ストーカー被害のため、ある程度は一般的な内容に置き換えてますが、被害にあった場合の精神的負担は大きいものがあります。
 この様な場合は、絶対に相手にしてはいけません。


まとめ

 新型コロナウイルスで、今まで「めんどう」と、何もかも先送りや棚上げして、ルーズな方々が明確になっています。
 支援策を調べる事はせず、相手に支援策を利用してお金を用意させるくらいの甘い考えで、接近してきます。

 実際に経済的に困窮した場合の相談先は、市区町村役場であり、また警察署や交番でも一時的な対応は受けれます。
 それすらしなくて、「めんどう」を正当化している方々と、今後もお付き合いされますか?

 もし、借金を強要や脅迫された場合は、貸さずにすぐに躊躇なく警察へ連絡してください。個人で対応した場合は、被害が発生する恐れがあります。

  • 作成:令和2年5月25日7時
  • 文:能登 健
  • 画像:いらすとや

能登 健
  • 能登 健
  • オフィスまちかど 代表
    大阪で活躍する消費者問題と、デジタル分野に詳しいファイナンシャルプランナー
     
    主にスマホ乗換相談事業者として、消費者に寄り添った対応で、利用プランと支払い額の最適化を実施し、余分な支払いを削減している。
     
    化学プラント設備メーカー、産業用エンジンメーカーの商品開発(防災用発電設備)のプロジェクトリーダー・マネージャーなどを経て、現在に至る。
    課題を解決するために、問題を深掘りし、組織を横断して、さまざまな問題に対応し、解決へ導くことをライフワークとしている。
     
    ファイナンシャルプランナー(国家資格:FP技能士)、情報処理技術者試験 初級システムアドミニストレーター(国家試験)、相続診断士(相続診断協会)、お客様対応専門員(消費者庁後援)、色彩検定2級(文部科学省後援)
    デジタル推進委員(デジタル庁)、食品ロス削減推進サポーター(消費者庁)